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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
2学期の終わり、動き出すCクラス。
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どうなったんだ?」

「ああ、それがさ」

 

 綱吉は怪訝な顔をしながら話し始める。

 

「真嶋先生に報告して、最初は明日の放課後に帆波ちゃんの無実を証明する場を設けてもらうことになってたんだけど……」

「……そうならなかったのか?」

「うん。職員室の1年生担当教師のエリアで話をしてたんだけどさ。Cクラスの担任がその場に自分も参加させろって騒ぎ始めてさ」

「……あのメガネ教師か」

 

 1学期の須藤の事件でのCクラス担任の振る舞いが、頭の中で思い出される。

 

「そうそう。それでしつこいから真嶋先生がOKしちゃってさ。その上で、終業式の日しか時間が空いてないから審議を行う日程もそこに合わせろって言ってきたんだ」

「……言いたい放題ね」

 

 堀北がそう言って顔を歪める。

 

「他の担任より年齢も上だからな……。真嶋先生も無碍にできないんだろう」

「……その可能性は高いわね」

 

 堀北が納得した所で、綱吉は話を続ける。

 

「でね。結局審議は終業式後の放課後に行う事になったんだ」

「そうか。……でも、負けはないんだろ?」

「もちろん。龍園君の言いがかりだよ。帆波ちゃんも証明は簡単にできるって言ってたしね」

「……ならまぁ、安心だな」

「うん……そうだね」

 

 問題がないにしては、綱吉の顔はどこか暗い。

 審議よりも龍園の狙いの事が気になるのだろうか。

 

 話がちょうど終わった所で、茶柱先生が教室に入ってきた。

 

 話を切り上げて顔を教卓に向け、俺達は今日も学生としての本分に励むのだった。

 

 

 

 ?? 放課後、Dクラス教室 ??

 

 

 放課後になると、綱吉は生徒会へと向かった。

 

 綱吉以外の全員がまだクラスに残っていたのだが、突然の来訪者がDクラスに訪れた。

 

 ??ガララっ!

『!』

 

 その人物は入り口の扉を乱暴に開けると、数名の配下を連れてDクラスの教室内に入ってきた。

 

 ……Cクラスの龍園だ。

 

「なんだお前ら! ここはDクラスだぞ」

 

 須藤が龍園に向かって吠えると、さらに龍園に詰め寄っていく。  

 

 すると平田が慌ててその間に入った。

 

 須藤が手を出さないか心配だったのだろう。

 今は綱吉もいないしな。

 

「Dクラスに何か用かな?」

「同級生のクラスを訪ねちゃいけない理由があるのか? 何をそんなにビビッてやがる」  

 

 龍園は高圧的
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