2学期の終わり、動き出すCクラス。
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園の元に歩いていき、一之瀬の隣に立った。
「……この騒動、学校との間に俺も立たせてもらうよ」
「! 綱吉君! いいの?」
「もちろん。友達で生徒会の仲間だもんね」
「あははっ♪ ありがとう!」
綱吉が味方についてくれて、一之瀬は嬉しそうだ。
相手に強力な味方が付いたにもかかわらず、龍園は不気味な笑みを浮かべている。
「……ククク。テメェは関係ないだろ?」
「そんな事ない。俺はこの件に口を出せる立場にあるからね」
「はぁ?」
「俺は生徒会副会長だからさ。こういう案件に関わる義務だってあるよ」
「! ……ククク」
……なるほど、龍園に好き勝手させないように間に立つつもりか。
前の須藤の事件は、Cクラスの担任や伊吹のせいで上手い事Cクラス有利に話が持ってかれていたからな。
(……だが、龍園は焦りもせずに笑っているのが気になるな。むしろ好都合だとでも言いたげだ)
「ククク、いいだろう。生徒会副会長様の言う事じゃ、逆らえねぇなぁ」
「……公正を保つために、審判はAクラス担任の真嶋先生にお願いする。……いいね?」
「いいだろう。なら、早速学校に話を通しに行こうぜ?」
そして、綱吉は一之瀬と龍園と共に学校に向かった。
集まっていたギャラリーも、主役が居なくなって続々と学校に向い始める。
「……俺達も行くか。博士」
「そうでござるな! いざ、参ろう!」
そして、俺も博士と共に学校に向かったのだった。
?? ホームルーム前、Dクラス教室 ??
俺が教室についても綱吉の姿はなく、戻ってきたのはホームルームが始まる直前だった。
「おはよ〜」
「おはよう、綱吉君」
「よう。……朝から大変だったな」
俺と堀北に挨拶をされた綱吉は、困ったように笑いながら席に着いた。
「あはは……見てた?」
「ああ。見てたぞ」
「? 何かあったの?」
堀北はあの場にはいなかったのだろう。事情が分かってなさそうなので俺から説明する。
「……てな事があってな」
「……何が目的? 学校に報告するなら前みたいにひっそりとすればいいのに」
「……多分、大勢に見られる事が必要だったんだろうさ」
「どうして?」
「それは分からんが……今回の騒動に、1年生全体の関心を集める為かもな」
堀北への説明もそこそこに、俺は綱吉にあの後のことを尋ねた。
「で、
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