2学期の終わり、動き出すCクラス。
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(Bクラスとの取引交渉にでも使うと思ったんだがな)
思っていた用途と違っていて戸惑っていると、周りが騒がしくなってきた。
「おい、龍園が来るぞっ」
Bクラスの男子が、エレベーターから降りようとしている龍園の姿を見つける。
龍園がロビーに来ると、Bクラスの男子生徒が詰め寄って行った。
「おい龍園、どういうつもりだよ!」
「はぁ? いきなり何だよ」
「この手紙だよ! ふざけたもの作りやがって!」
龍園は言い目の前に突きつけられた手紙を見て、ニヤリと笑った。
「それがどうかしたか? 面白ぇだろうが?」
「はぁ!? 何が面白いんだよ! こんな嘘の告発しやがって」
「だったら事実無根だって証明しろよ。一之瀬が不正にポイントを集めてないって証拠を出してな」
「そ、それは……」
「どうなんだ? 一之瀬」
『!』
エレベーターの方を見てそう言う龍園。奴の視線の先には、エレベーターを降りてきたであろう一之瀬の姿があった。
「……今私がここで何かを言ったとしても、君は信じないよね?」
「ああ。それは学校が判断することだ」
「……だよね。皆ごめんね、変な疑いをかけられちゃったみたい」
困った顔で笑う一之瀬。
「でも大丈夫だから。ちゃんと学校に説明して不正じゃない事を証明してみせるから!」
一之瀬は堂々とした態度でそう言い切って見せる。
「ほお? どうやって証明してみせるつもりだよ?」
「学校に詳しく説明するだけだよ。私がどれくらいのポイントを持っていて、そしてどうやってそのポイントを得ることが出来たのかをね」
「学校に説明するだけか? その前にここで説明していけよ」
「どうせここで説明した所で、龍園君は信じないのに? 学校から報告を受けた方が不正の余地がなくて信用できるよね」
「……ククク。なるほどな。それも一理ある」
「それでも心配なら、龍園君から学校に言って。手紙に書いたようにさ」
「……じゃあそうさせてもらおう。よほど自信があるらしいしな」
「わかった。じゃあこの後一緒に先生に報告しよう」
「いいぜ? ……そうと決まれば……」
「……待って!」
『!』
終わりそうだった龍園と一之瀬の会話に、待ったをかける者が現れた。
その場の全員が声のした方に顔を向けると……そこには綱吉がいた。となりには櫛田がいて、櫛田が俺が持っている物と同じプリントを持っている。
綱吉は龍
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