2学期の終わり、動き出すCクラス。
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は少しがっかりだな、雅を止めてくれると期待してたのに」
……通話を終えた途端トーンダウンしたな。
あれは対人用のキャラなのか?
「あ、でもあの子には期待できそうだよね〜。なんだっけ。副会長の……沢田綱吉君だったかな?」
「!」
突然綱吉の名前が出てきた事で驚いてしまった。
思わず立ち止まって振り返る。
「うわぁ!?」
……しかしその時、ちょっとしたハプニングが起こってしまう。
2年の女子が、並木道の凸凹した部分で躓いたのか盛大にすっ転んだのだ。
「いったぁ〜」
2年生の女子はすぐに起き上がり、顔を赤くしながら辺りを見まわし始める。
もちろん俺が立ち止まっていることにも気づく。
文句を言われるかもと身構えたが、2年生の女子は恥ずかしそうに苦笑いするだけだった……。
?? 翌日朝、マンション入り口にて ??
「……朝から一体なんだ?」
学校に登校するためにマンションのロビーに行くと、沢山の1年生がロビーにあるポスト周辺に集まっている。
「……あ」
ちょうど近くに博士がいたので声をかけてみよう。
「博士、一体どうしたんだ?」
「お。綾小路殿! いやはや、どうにも1年全員のポストに同じ手紙が入れられているらようでござるよ」
「……手紙?」
気になるので俺は自分のポストへと近づいた。
そして、自分のポストのダイヤルキーを回す。
??ガチャ。
中を見てみると、ポストの中には四つ折りにされたプリントが入っている。
俺はプリントを取り出して博士の元へと戻った。
「これのことか?」
「そうでござる!」
博士に確認を取り、プリントを開いてみる。
すると、そこには印刷された文字で、こう書かれてあった。
『1年Bクラス、一之瀬帆波が不正にポイントを集めている可能性がある。龍園翔』
「……これは」
この情報は、取引の対価として俺が龍園に渡した情報だった。
「龍園殿は、なにゆえにこのような手紙をばら撒いたのでござろうな?」
「……さあな」
こういう形で情報を使ってどうするつもりだ?
一之瀬は別に不正にポイントを集めてるわけではないだろうし、こんな事を告発したところで意味はない。
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