2学期の終わり、動き出すCクラス。
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んな楽しい時間過ごしたことなかったから。今凄く楽しいんだ」
「愛里ちゃん……」
今まで1人で過ごすことが多かった愛里ちゃんが、そんな風に思ってくれてるなんて嬉しい事だ。
きっと愛里ちゃんにとって、このグループが大切な居場所になれたんだろう。
(……俺、このグループを絶対守りたい。いや守って見せる)
心の中でそんな決意を固めていると、波瑠加ちゃんが笑顔で愛里ちゃんに言葉を返す。
「ふふっ、下らない雑談ばっかりだけどねw」
「それでいいんだよ。私、こういう話を皆としたかったんだ」
「そっか! それなら良かったよね。あ、私も楽しいよ!」
「うん! えへへ♪」
嬉しそうに笑い合う2人の姿を見て、俺はまた嬉しい気持ちになるのだった。
?? 清隆side ??
グループメンバーと別れた後、俺は買い物をしてから帰りたかったのでメンバー達と別行動を取っていた。
買い物を早々に済ませ、俺は一人でマンションへの帰路についた。
「……はぁ」
夕暮れの並木道で息を吐くと、白い煙が吐き出されて、やがて淡く消える。
「……寒いな」
体を縮こめて熱を逃さないように歩いていると、前方から一人の見知らぬ女子生徒が歩いてくるのが見えた。
学生証端末を持ち、誰かと電話をしながら歩いているようだ。
「雅、生徒会長になった途端に付き合いが悪くなったよね。あはっ、冗談だよ。別に怒ってるわけじゃないよ。でも今度色々奢ってもらうからね? 覚悟しておいてよ?」
すれ違い様に、セミロングから髪からほんのりとシャンプーの香りがした。
「え、生徒会? 悪いけどパスね。私は生徒会には興味ないもん。それにさ、雅はまだ堀北元生徒会長との決着がついてないじゃん。……はい? 何でいきなり告白してんの? 雅がいろんな子に手を出してるのは知ってるんだからね!」
「……」
盗み聞きするつもりなんてないんだが、ああも大きな声で話されちゃ嫌でも内容が聞こえてくるな。
会話の内容から察すると、きっと2年生の女子だろう。
「え〜? ……じゃあね、もし堀北元生徒会長に勝てたら、その時は考えてあげてもいいよ? それじゃまたね」
女子生徒は通話を終えると、ふーっと白い息を吐いた。
そして一度立ち止まり携帯をポケットにしまう。
「調子に乗ってるなぁ〜、雅のヤツ。……にしても堀北生徒会長に
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