2学期の終わり、動き出すCクラス。
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(あ、そういえば……)
予定について考えていたら、とある事を思い出した。
「ねぇ皆。クリスマスじゃないんだけどさ、今度の日曜に最近新設されたドッグランみたいな所に行かない?」
「ドッグランみたいな所?」
「ああ、なんかペットを遊ばせられる施設か?」
「そうそう、それそれ!」
この間に桔梗ちゃん達と約束したあの話だ。
12月22日が終業式で金曜日。クリスマスは月曜日だから、クリスマスイブに遊びに行くことになるな。
「ナッツちゃんと遊べるんなら、行くっきゃないね」
「わ、私も行く!」
「うん。……3人はどうする?」
「俺はいい。この前も言ったが猫は少し苦手でな」
「俺もあんまり興味はないから、遠慮しとくわ」
「そっか〜。わかったよ」
波瑠加ちゃんと愛里ちゃんは参加。啓誠君と明人君は不参加となった。
さて、残った相棒は?
「清隆君はどう?」
「……そうだな。じゃあ行かせてもらおう」
「本当!? ありがとう!」
よかったよかった。男子が俺だけだったら辛い所だった。
あ、せっかくだから後で平田君も誘っておこう。そうすれば男子は3人だし、その方が楽しいもんな。
「清隆は行くのか。裏切りだな」
「だな。男子は行かない流れだったろう」
「悪いな、なんとなく行きたくなった」
「ふっ、嘘だよ。楽しんでこいよ」
「おう。お前達の分もな」
「なんだ、嘘だったのか? 俺は本気で言っていたんだがな」
『おい』
なんか俺以外の男子3人で漫才が始まったぞ。
そして俺と同じ事を波瑠加ちゃんも思ったようだ。
「お〜い、そこ3人。なんで漫才始めてんのよ」
「しかも啓誠君が大ボケ担当だったとは……」
『違う』
「息ぴったりじゃんw ねぇツナぴょん?」
「うんw お笑いトリオだねw」
「ふ……ふふっ」
その時、俺達のそんなやり取りを見ていた愛里ちゃんが笑い出した。
3人の漫才が面白かったのだろうか?
「どうしたの、愛里?」
「ご、ごめんね。なんか私楽しくって……そしたらなんか笑えてきたの」
『楽しくて……笑える?』
よく分からなくて、小首をかしげる俺と波瑠加ちゃん。
(……!)
よく見ると、愛里ちゃんは少しだけ目の端に涙を浮かべているのが見えた。
嬉し泣き……だよな?
「私、今までこ
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