2学期の終わり、動き出すCクラス。
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教えろ」
「嫌だと言ったら?」
「力づくでも吐かせるさ」
龍園のその言葉を受け、なぜか高円寺が笑った。
「ナンセンスな回答だね。君がこの場でその選択を選ぶわけがない」
「生憎と、俺はどんな不都合な場所でも暴れられるんだぜ。利益は度外視でな」
「なるほど? まぁ仮に君がその選択を選ぶのだとしたら、私は私自身とプライドを守るため、向かってくる者全員をノックアウトするけどねぇ」
「……お前1人でやれると?」
「やれない理由を考える方が難しいよ。……だが、今回か2人でやることになりそうだねぇ」
「あ?」
その時、俺達の後ろから誰かの声が聞こえてきた。
「……ちょっと待って!」
『!』
その声の主は……綱吉だった。横には一之瀬が立っている。
(平田が呼んでくれたようだな。生徒会を抜け出して来てるから、一之瀬もついて来てるのだろう)
「……沢田。それに一之瀬か」
「どうも〜。むむっ! これは中々面白い組み合わせだねぇ」
「クスっ。ええ、そうですね」
興味津々な一之瀬の発言に、楽しそうに坂柳が同調する。
「龍園君。高円寺君に何を聞き出そうとしてるんだ?」
「てめぇには関係ない。引っ込んでろ沢田」
「Dクラスに乗り込んで来ていて、関係ないとかありえないだろ」
綱吉の登場を受けて、隣の堀北が小さく呟いた。
「……各クラスのリーダーが揃い踏みね」
「……そうだな」
Aクラスの坂柳、Bクラスの一之瀬。Cクラスの龍園。そしてDクラスの綱吉。
この場に全てのクラスにおけるリーダーが勢揃いしたわけだ。
「……高円寺、最後だ。さっきの質問に答えろ」
「もちろん断ろう。彼がここにいる今、答えられるわけないからねぇ」
「……」
「ちょっとよろしいですか?」
龍園が言葉に詰まると、坂柳が話に入って来た。
「沢田君のことをドラゴンボーイさんが潰そうとしているという噂は聞き及んでいましたが、本当のことなのですか?」
「……黙ってろと言っただろ坂柳。それと、次にお前がその呼び方をしたら殺すぜ?」
高円寺の呼び方を真似した坂柳を、龍園は鋭い目つきでジロリと睨んだ。
しかし、坂柳は恐れもせずに続ける。
「あら、気に入りませんでしたか? 素敵なネーミングだと思いますけど。……ですが、このメンバーの中で殺す≠ニ発言するのはよくありませんね。普段からクラスメイト達が私のボディーガードを
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