2学期の終わり、動き出すCクラス。
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名の生徒と共に姿を見せたのだ。
「……坂柳か。まるで計ったようなタイミングだな」
「フフフ」
Aクラスの参戦で、合計15人の集まりが出来上がってしまったな。
??カツン。
坂柳は手にした杖をコンクリートに軽く打ちつけた。
「私がここに来たのは偶然ですよ?」
「はっ、笑わせんな」
「フフフ、このメンバーでクリスマスパーティーに関してのご相談でもなさるおつもりですか?」
「引っ込んでろよ、まだお前に用はない」
坂柳は何がしたいのか、執拗に龍園に絡んでいく。
「そう仰らなくてもいいじゃありませんか。パーティーなら大人数の方が面白いですし、私もお仲間に加えていただけません?」
「……ちっ。ここに留まるつもりなら邪魔すんじゃねえぞ」
不適に笑う坂柳に、龍園は鬱陶しそうにそう吐き捨てた。
「ギャラリーが増えるのは構わないが、そろそろ話を進めてもらえるかな?」
「悪いな。色々邪魔が入って話が遅れた。そろそろ本題に入ろうか」
高円寺が話を進めるように催促すると、龍園は怪しい笑みを浮かべながら用件を伝え始める。
「お前は基本的に誰とも関わろうとしないだろ?」
「そうだねぇ。デートをしてもいいと思えるレディーは例外だけどね」
「だが、沢田とだけは頻繁に交流を持ってるそうじゃねぇか。一緒に敷地内をランニングする姿を目撃してる奴がいるんだよ」
……確かに。綱吉だけは高円寺とコミュニケーションを取る事がたまにあるようだ。
前に聞いたが、高円寺にとっては綱吉は将来的に協力しあう関係だと思っているらしい。
「そうだよ? 彼とは交流を持っておかないとねぇ」
「……それはなぜだ?」
「なぜ? それは将来の為さ。彼と仲良くしておく事は、未来で爆発的な利益を生むんだよ」
「……意味不明だな」
綱吉と繋がっておく事で生まれる利益か。
……まさか。高円寺は綱吉の正体を知っているのか?
「意味不明で当然さ。私達のような選ばれし人間の事は、凡人の君には理解できないだろうからねぇ」
「……俺が凡人だと言いたいのか?」
「イエス。物分りが良くて嫌いじゃないよ、ドラゴンボーイ」
「……」
「フフっ」
ドラゴンボーイが気になったのか、坂柳が笑った。
言われた龍園はそれを無視し、違う話へと移行させる。
「その沢田と関わる事で得られる利益とはなんだ?
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