2学期の終わり、動き出すCクラス。
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」
明人と話していると、啓誠も声をかけてきた。
俺達が動き始めるより早く、堀北と須藤が廊下に出て行った。
「……龍園君、何をする気だろう」
平田が心配そうな表情でいるので、出て行く前に一応俺から声をかけておこう。
「平田。おまえは教室に残っていてくれ。池や山内といった賑やかしの生徒達まで来ると、騒ぎも大きくなりかねないからな」
「……確かにそうだね。うん、分かった。くれぐれも無茶はしないようにね」
「ああ。後、一応綱吉に連絡しておいてくれるか?」
「その方がいいね。わかったよ」
綱吉が来れるならその方が安全だろう。
須藤がキレて暴走しても、止められるのは綱吉だけだからな。
平田と会話を終えると、俺達も急いで教室を出た。
?? 並木道 ??
マンションへの帰り道にある並木道にやってきた俺達。
並木道の途中では、龍園達が高円寺をとり囲んでいた。
「いたぜ、すぐに止めるか?」
「少しだけ様子を見ましょう。まだ龍園くんの狙いも分からないわ」
堀北の意見で、とりあえずは様子を見守ることにした。
「なんだい君達。私は呼び止められるようなことをした覚えはないがね」
「悪いな、今日は付き合ってもらうぜ変人」
「!」
変人と言われ目を丸くする高円寺。
高円寺を変人と思ってる奴は多いだろうが、口にする奴はいなかっただろう。
「変人、とは私のことかな?」
「お前以外にいないだろ?」
「ふむん。理解に苦しむ発言だがこの場では聞き流そうじゃないか。私は寛大だからね。しかしこれからデートの約束があるんだ、手短に済ませて貰えるかな?」
「悪いがその用事は後にしてもらおうか」
「おや、帰さないつもりかい?」
「そうだと言ったら?」
龍園が高円寺に詰め寄っていくのを見て、さすがに堀北も動いた。
「待ちなさい!」
「待つ? 何を待つってんだ? ご覧の通り俺は何もしちゃいないぜ?」
「くっ……」
確かに、今はただ会話してるだけだ。……数名で取り囲んでいるがな。
「それで? 私に何の用かな?」
「沢田の事だ。お前は……」
「あら、何事かと思えば……随分と面白そうな組み合わせですね」
どうやら、今回の騒動はDとCクラスの枠だけに収まらなかったようだ。
騒動を聞きつけたのか、Aクラスの坂柳が3
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