2学期の終わり、動き出すCクラス。
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な態度にも平田にそう返す。
煽ってきてるようだが、平田は冷静に切り返した。
「普通はそうだよね。だけどこの学校では少し事情も変わってくるんじゃないかな? 元々CとDクラスは全く交流してなかったし」
「はっ! 今までが疎遠過ぎただけだ。これからはもう少し積極的に関わらせてもらうぜ?」
龍園は教卓に向かうと、両手を教卓の上に置いた。
「沢田はいねぇな? 今日はお前らに提案があってきたんだ」
「提案?」
「そうだ」
龍園はニヤリと笑うと、用件を話し出した。
「お前らの中で、沢田の弱みとかを握ってる奴はいねぇか? もしこの場で密告するならば、お礼として個人的にPPを贈呈しよう」
『……』
龍園の甘い言葉に誰も反応しない。
そりゃそうだ。すでにDクラスは綱吉が中心。
クラスの中心人物をPP目当てに裏切るわけがない。
……いや、山内は少しそわそわしてるな。あいつは例外だ。
「……誰もいねぇか? じゃあ仕方……」
??ガタッ。
龍園の言葉を遮るように、椅子を動かす音がクラス内に響き渡る。
その音を鳴らした人物は、高円寺六助だった。鞄を持った高円寺はさっさと教室を出て行こうとする。
龍園がキレるのではないかと思った奴がほとんどだったが、意外にも龍園は冷静だった。
「……ふっ。……おい」
「……はい」
龍園が合図すると、龍園を含めた全員が教室を出て行く。
どうやら今出て行った高円寺をら追いかけるらしい。
教室の扉が閉められると、クラス中が騒がしくなる。
「なぁなぁ、なんか龍園のヤツすげぇことやりそうじゃね! ついていかね?」
「だな! ってか、あいつら高円寺に何するつもりなんだろうな?」
「さすがにまずいんじゃないかしら……」
「……かもな」
隣の堀北が俺にそう言ってきた。
だが、高円寺に接触を図ろうとしている理由はなんだろうな。
そう考え込んでいると、明人が声をかけてきた。
「清隆、ちょっと様子を見に行ってみないか? 幾らなんでも人数が多い。もしかしたら何かするつもりかも知れない」
「そうだな……。監視の目が多いと言っても絶対じゃないしな」
クラスメイトに何か起きそうならば、綱吉なら助けに向かうだろう。
相棒の俺がそれをしないわけにはいかないか。
「俺も行こう。少人数だと危険だからな
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