冬のある日、動き出す運命。
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どうやら愛里ちゃんもナッツを見にきたいらしい。
だが、男子3人は興味ないようだ。
「俺は遠慮しとく。猫は少し苦手だからな」
「俺もいいわ。今日は部活も休みだったし、自分の部屋で惰眠を貪りたい」
「……俺も図書館で借りた本を今日中に読み切らんといけないんだよな」
「え〜、ノリ悪いなぁ〜」
「ま、まぁまぁ波瑠加ちゃん。無理強いは良くないよ」
「ん〜、まぁそうだね。じゃあ今日はここで解散しようか」
暴走しがちな波瑠加ちゃんを愛里ちゃんが抑える。これも最近よく見るようになった。
(グループ外でもよく一緒にいるみたいだし、愛里ちゃんに女子の友達が増えたのはよかったよな)
結局俺の部屋にいく組と解散組に別れることになり、俺は波瑠加ちゃんと愛里ちゃんと共に自分の部屋へと向かった。
?? ツナの部屋 ??
ガチャ……。
「ただいま〜」
『おじゃましまーす』
玄関のドアを開いて中に入ると、リビングの方からトタトタと可愛らしい足音が聞こえてくる。
「ガウ〜♪」
「お。ナッツ、ただいま〜」
ナッツは俺を出迎えに玄関まで走ってきてくれたようだ。
そして、ナッツの姿を見た女子2名は……歓喜に沸き立った。
「きゃ〜♪ 何この子、ちょー可愛いじゃん!」
「か、可愛いね〜。綱吉君の言ってた通り、ライオンっぽい猫ちゃんだね」
「名前はなに?」
「ナッツだよ」
「へ〜、いい名前だね〜ナッツちゃん♪」
「ガウ?」
ナッツが足元に来ると、2人は屈んでナッツを見つめた。
初めて会う人に見つめられて、ナッツは小首をかしげている。
そして、その仕草がたまらないのか2人はさらに歓喜する。
「きゃ〜♪ その仕草可愛い〜?」
「ナッツちゃん、おいで〜」
愛里ちゃんが手を広げると、ナッツは素直に愛里ちゃんの方へ寄って行った。そして、愛里ちゃんはナッツを抱き抱える。
(ゴロゴロ〜)
「わ、ゴロゴロ言ってる?」
「可愛い〜♪ 猫ってこんなに可愛いかったっけ!?」
それから数十分、ナッツは波瑠加ちゃんと愛里ちゃんに遊んでもらえて嬉しそうだった。
「また遊びに来るね〜」
「つ、綱吉君、また明日」
「うん、また明日〜」
「ガウ〜♪」
2人が帰ると、俺は制服からトレーニングウェアに着替えた。
「よし、ナッツ。散歩行こう」
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