ぺーパーシャッフルF 〜全ては大空の下で〜
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試験問題を手に入れたと知れたのは、綱吉君に呼び出せされた場所に行ったからなの。あの時は考えなかったけど、きっとあの場に行かないと気付けないから遠回しにサポートしてくれたんだと思う」
確かにな。綱吉に呼び出された先で木下に会った。偶然にしては出来すぎている。きっと俺達を直接サポートはできないから、できる範囲でサポートしてくれたんだろう。
……俺達なら、櫛田の策略に気付けば対策できると信じて。
「……ツナ君のおかげってことね」
「ええ。綱吉君は私達の勝負に気づき、遠回しにサポートしてくれのでしょうね」
「……ツナ君ならそうするだろうね」
「ええ。私達が退学しないで済むように、そして櫛田さんがその報いを受けない様に」
「……ツナ君」
櫛田の怒りが綱吉の優しさに気づく事によって和らいでいく。
(よし。このまま、どうにかこの勝負の上手い落とし所を探って……)
「……おいおいお前ら。何で話をまとめようとしてんだよ」
『!』
せっかく櫛田の怒りが治まってきたのに、龍園が茶々を入れてきた。
「何? 文句でもあるのかしら?」
「ああ、あるねぇ。まだ今回の勝負において隠している秘密があんだろ? なぁ……綾小路?」
「……」
「え? 綾小路君?」
「……綾小路君、何かあるの?」
堀北と櫛田が俺に注目している。
(はぁ……。このまま隠し通して後でこっそり回収しようと思ったんだけどな)
あんな事を言ったって事は、龍園は俺が仕込んでおいた万が一の為の切り札に気付いているって事か。
「……綾小路君、何を隠してるの? 言ってよ」
「……」
どう説明しようか悩んでいると、先に龍園が口を開いてしまった。
「綾小路が教えねぇなら俺が教えてやるよ。桔梗、ブレザーの内ポケットを調べてみろよ」
「は? ブレザーの内ポケットに何が……あれ?」
龍園に言われて櫛田がブレザーの内ポケットを調べると、一枚の折り畳まれた紙が出てきた。
「ちょっと、何よこの紙。私こんな紙知らないんだけど!」
「ククク、開いてみろよ桔梗。きっと面白いもんが書いてあるぜ」
??ガサガサ。
紙を開いた櫛田は、目を見開いて驚愕する。
「……! な、何これ。数学の試験用紙?」
「ククク。それはきっとカンニングペーパーだなぁ」
「はぁ!? 私カンニングなんてしようとしてないわよ!」
「そりゃそうだろう。そのカンニングペーパーはお前を潰
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