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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ぺーパーシャッフルF 〜全ては大空の下で〜
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。例え君に非があったとしても一緒にやり直す道を探す。ずっと一緒にいるよ」

「……ぐすっ、うん!」

 

 この時、私の目から大量の涙が溢れ出してきていた。

 

 心の底から嬉しかった。やっぱりツナ君は、私の全てを受け入れてくれて、絶対に裏切らない人だった。

 

 ツナ君の大事な友達を退学させる為にまたクラスを裏切って、そのうえ裏切られたと勘違いして何度も頬をはたいたこんな私でも受け入れてくれた。

 

 ずっと一緒にいるって言ってくれた。

 絶対に守ると言ってくれた。

 

(私はやっぱり、ツナ君の事が大好き。いや、愛してる)

 

 ツナ君はまた私の顔に流れている涙を拭うと、強く私の手を包み込んだ。

 

 ツナ君の手はあったかくて大きくて……とても安心する手だ。

 

「だから桔梗ちゃん。俺と一緒に、Aクラスで卒業しよう?」

「うん……うん、うん! 私、ツナ君についていくよぉ!」

 

 そう言った私はツナ君から手を離した。

 そして、その代わりにツナ君に思いっきり抱きついた。

 

「うわあぁぁっ! ツナ君ありがとう。そして本当にごめんね! わあああん!」

「ううん。いいんだよ」

 

 涙をぼろぼろと溢しながら胸に擦り寄る私を、ツナ君は優しく抱きしめ返してくれた。

 

 そして私が泣き止むまで、頭を優しく撫でてくれたんだ……

 

 

 

 ?? 数日後。清隆side ??

 

 試験の結果発表があった日の昼休み。俺と堀北は櫛田と共に昼食を持って屋上にやってきていた。

 

「……勝負の結果だが」

「……引き分けだったわね」

「うん。お互いに100点だったしね」

 

 勝負の結果は、やはり2人とも満点で引き分けとなった。

 

 Dクラスはペアでも総合点でも赤点を取ったものはいなかった。

 そして、ペーパーシャッフルの結果もDクラスの勝利で無事に終わった。

 

 櫛田は俺達を退学に出来なかったのに、どこか晴々とした表情をしている。

 

 そして、そんな櫛田に堀北は問いかけた。

 

「勝負は無効って事になるけど……私達の事は」

「ああ、安心していいよ。もうあなた達を退学させようなんてしないから♪」

『え?』

 

 そんなあっさりと言うとは……。数日前の綱吉との会話で心変わりでもしたのか?

 

「そう……じゃあこれからは、お互いに信じ合うことから始めていきましょう」

 

 堀北は片手を櫛田に向かって差し出した。握手を求めているようだ。

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