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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ぺーパーシャッフルD 〜両翼達、動く〜
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、一之瀬はなぜか悲しそうな顔になっていた。

 

「……それは買いかぶりすぎだよ、堀北さん」  

「そんなことは無いわ。あなたも綱吉君も今まで見たことがないほどいい人だと思うわ」

「私は……私は、綱吉君ほど立派な人間じゃないよ」  

 

 堀北の賛辞を否定する一之瀬の瞳は泳いでいた。

 ……動揺しているのか?

 

「私なんて、綱吉君と比べたら大したことないよ」  

「……一之瀬さん、どうかしたの?」

「……私は綱吉君とは違うよ。綱吉君のように大きな懐で誰かの居場所を作っているように見えるかもしれないけど、それも結局は本物じゃないし。厳密には、私は堀北さんや綾小路君と同じような人間だよ」

「……どう言う意味だ?」

「! っ、ごめん! なんでもないの」

 

 唐突に笑顔に戻り、何でもないと誤魔化す一之瀬。

 気にはなるが、ここで追求する意味はないか……

 

 ??がらっ。

 

 再び椅子から立ち上がる一之瀬。

 

「ごめん、私もう行くね」

「ええ……質問に答えてくれてありがとう」

「……明日はよろしく頼む」

「うん、また明日ね」

 

 逃げるかのようにパレットから去っていく一之瀬。

 

(……綱吉と同じような人間って言ってから、急に動揺し出したよな。何か思う所でもあるのか?)

 

 一之瀬の去り際に疑問を持ちながらも、用件は達成したので俺達もマンションへと帰る事にしたのだった……

 

 

 

 ?? 清隆の部屋 ??

 

 

「……」

 

 これまでの事や今日の堀北の様子を考えると、堀北は櫛田との関係を今も悩んでいるのは間違いない。今回の勝負に勝った後の関係をどうしていくべきか考えが纏まっていないのだろう。

 

 ……だが、そんなあやふやな心持で櫛田に勝つことが出来るのだろうか?

 

 堀北も自分なりに勝ち筋を見出しているようだが、櫛田はかなり狡猾だ。何か策を打ってくるのは間違いない。それに対してはどう対処しようと考えているのだろうか。

 

「……やはり、最悪の事態に備えて、俺も手を打っておくか」

 

 そう考えた俺は、学生証端末を取り出してとある人物に電話をかけた。

 

 ??プルルル、プルルル、ガチャ。

 

「……もしもし?」

「夜にすまんな……軽井沢」

 

 電話をかけた相手は軽井沢だった。

 

「別に大丈夫よ。……で、どうかしたの?」

「後で堀北から連絡が行くと思うが、明日の20時頃からCクラスに出す問題文の話し合
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