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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ぺーパーシャッフルD 〜両翼達、動く〜
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「じゃあ、私はもう帰る……」

「……ごめんなさい、一之瀬さん。一つ聞いてみたい事があるの、もう少しだけ時間をくれないかしら?」

『?』

 

 

 話が終わって席を発とうとした一之瀬を、なぜか堀北が引き止める。

 

(……もう話すことはないはずだが?)

 

「うん、いいよ。何かな?」

 

 一之瀬は言われた通りに席に座り直した。

 

 一体、堀北は何を聞きたいというのだろうか。

 

「一之瀬さんは……仲間が困っていたら助けるわよね?」

「んっ? そんなの当然じゃないのかな?」

 

 ……堀北、その質問はどういう意図なんだ?

 

 一之瀬は仲間思いのリーダーだって事は周知の事実だろうに。

 

「そうよね。今までのBクラスを考えてもそれはよく分かるわ。……でも、クラスメイト達が助けてほしいと願う内容は様々でしょう? 学力を上げたい、虐められてる、お金がない、もしくは友人関係や先生との関係。人の悩みの問題をそれこそ多種多様。その全ての悩みに対して、困っている仲間が助けを求めてきたのなら一之瀬さんは手を差し伸べる?」

「もちろん! 私に出来ることは全てするよ」

 

 堀北の質問に一之瀬は即答してみせる。

 迷う必要もないってわけか。

 

 ……質問相手が綱吉でも、あいつは即答するだろうな。

 

「じゃあ、あなたに取っての仲間と判定する基準はある?」  

「んー、難しい質問だなぁ〜」

「例えば、Bクラスの生徒であるならば誰でも無条件で助ける? 普段からほとんど話すことのない生徒だとしても」

「Bクラスである以上仲間だもん。関係値は関係なく、困ってたら絶対に助けるよ」

「……そうよね。愚問だったわね」  

 

 またも即答する一之瀬。その堂々とした姿にどうしても綱吉の姿を見てしまうが、堀北も同じなのだろう。愚かな質問をしてしまったと、深いため息を吐いた。

 

 一之瀬に質問する堀北からは、綱吉に助けを求めているような雰囲気が見て取れる。

 

 だけど綱吉に頼るわけにもいかないから、似たような価値観の一之瀬に抱えている悩みをぶつけているのかもしれない。

 

 櫛田との関係を相当思い悩んでいるのか? 

 今回の勝負に俺達が勝っても、櫛田との関係が修復されるわけではないしな。

 

「もう少し質問させて頂戴。……仮に、もし仮に、あなたを生理的に嫌う人がBクラス内にいて、日頃から仲が悪かったとする。それでもあなたはその人を好きになれる?」

「……ん〜、それはちょっと難しいかも。生理的に嫌われてたら、多分自分で
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