ペーパーシャッフルC 〜大空に集いし新たな仲間〜
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な女だ」
『……』
複雑な思いがありそうなその理由に、俺達は何も言えなかった。
そんな空気感を察してか、幸村君は慌てて謝ってきた。
「すまない。余計なことを言ったな」
「ううん、私こそごめん。でも、そしたらなんて呼べばいい?」
波瑠加ちゃんのその質問に、幸村君は少し考え込んでから答えた。
「そうだな……啓誠けいせい。俺の事は啓誠と呼んで欲しい」
「啓誠?」
「ああ、父が付けようとしてくれた名前だ」
「啓誠……ね。うん、わかったよ」
「じゃあ改めて……よろしくね。波瑠加ちゃん、愛里ちゃん、清隆君、明人君。そして啓誠君!」
「ああ、よろしく頼む。……綱吉」
(あ、愛里……はわわわわ///)
ここで、微笑みながら波瑠加ちゃんが手を差し出して来た。
「じゃあ、この6人のグループって事で!」
「うん!」
「ああ」
「だな」
「おう」
「は、はい///」
6人で「えいえいおー」と気合を入れるように手を重ね合う。
「グループ名は沢田グループね」
「え? なんで俺中心?」
「ソロプレイヤーだった俺達をまとめ上げたのは綱吉だろ」
「だな。幸村グループと呼ばれるのは嫌だしな」
「……どう考えてもお前中心だぞ」
「わ。私も! つ! つ! 綱吉君のグループだと思う!」
「そうそう。いいじゃん、ツナぴょん」
「ツナぴょん!?」
??こうして、俺達は新しいグループ『沢田グループ』を結成したのだった。
グループを組んだ帰り道。せっかくなので皆で一緒にマンションに帰っていたのだが、道中でとある事を思いついた俺は、皆に声をかけた。
「あ、皆! もうちょっと付き合ってくれない?」
「? 私はいいよー」
「俺もかまわん」
「後1時間くらいならいいぞ」
「私も、大丈夫」
「……いいぞ」
よかった。主役の2人も来れるようだ。
「で? どこ行くの?」
「俺の部屋なんだけど、いい?」
「ツナぴょんの部屋? へ〜、行ってみたいわ」
全員問題なさそうなので、俺は自分の学生証端末を清隆君に手渡した。
「清隆君、皆を連れて先に部屋に入っていてくれる?」
「? いいけど、お前は?」
「ちょっと大事なものを取りに行ってくるよ」
「……わかった」
そして、清隆君は皆を連れて先に俺の部屋へと向かって行った。
「よし! 早
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