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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ペーパーシャッフル@ 〜大空の翼達〜
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「……」

 

 今は放課後。俺はなぜか堀北と靴箱に遠回りになるように校内をうろついていた。

 なぜこんな事をしているのかは、少し前にあった会話が原因だ。

 

 放課後になってすぐ、堀北によって平田・軽井沢・櫛田・俺・須藤の5名が招集された。

 

「堀北さん、期末試験に向けての対策だね?」  

「ええ。どこかで作戦会議をしたいのだけど」

「あ、それならパレット行かない?」

「あ、それいいねっ♪」

「俺はどこでもいいぜ?」

「……俺もだな」

 

 堀北を入れたこの6名でペーパーシャッフルについての作戦会議をするらしい。軽井沢の希望もあり、場所はパレットと言うカフェで行われる事に決定された。

 

「あれ? ツっ君は参加しないの?」

「あ、私もそれ聞きたかった!」

「綱吉君は今日は生徒会の仕事があるそうよ。決まった事は後でメールすると伝えてあるわ」

「そっか。それなら仕方ないね」

「ええ。じゃあパレットに30分後に集合で。私と綾小路君は先に用事を済ませておきたいから」

「……?」

 

 俺は別に用事などないのだが、堀北の目が真剣だったから黙って従っておく事にした。

 

 ……と、いうわけで。俺達は今一緒に校内を歩いている。用事とはこの時間を作り出す為の方便だったらしいな。

 

「で、話ってなんだ?」

「体育祭での櫛田さんとの会話、覚えてるわね?」

「ああ」

 

「ああ、ツナく〜ん? 私のツナく〜ん?」

 

 あんな狂気的な姿をそう簡単に忘れられるわけがない。

 

「櫛田さんは私達の事を退学させようとしているわ」

「そうだな」

「しかも、その為にDクラスの妨害までしている」

「そうだな。沢田は悪人でも仲間なら見捨てないからな」

 

 経験者は語るとはこの事だ。沢田の懐の大きさは桁違いだからな。

 

「でも、今後も私達が退学するまで妨害を続けられたら困るわよね」

「そうだな。沢田も辛いだろうし」

「でしょう? だから、ペーパーシャッフルを利用してこの不毛な争いを終わらせたいのよ」

「……なるほどな。でもどうするんだ? 沢田に何か策でもあるのか?」

「いえ、綱吉君には頼らないわ」

「は?」

 

 沢田には頼らない?

 俺達だけで櫛田に俺達の退学を諦めさせるっていう言うのか?

 

「……沢田抜きで出来るのか?」

「……やってみせるわ。すでに沢田君には打診をしているの。ペーパーシャッフルは私がクラスの指揮を取る事も了承してくれたし、今回の勉強会のサポートの
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