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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ペーパーシャッフル@ 〜大空の翼達〜
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 ない? ないって何? 

 課題を発表するって言ってんのに課題はないって何?

 

「え? ないの?」

「ない。ペーパーシャッフルにおいてお前がするべき事はない。いや、むしろ何かをしてはいけない」

「はい?」

 

 いや、何かをしてはいけないって何だ?

 

「何かをしてはいけない? ……何もするなって事?」

「そうだ。つまり今回の特別課題は、ペーパーシャッフルの期間中にDクラスが勝つ為の行動を何もしてはいけないって事だな」

「ええ? それってどの程度? 期末試験も兼ねてんのに勉強もしちゃダメって事? 今回も勉強会とかあると思うんだけど……」

「勉強会には参加してかまわねぇ。そこで誰かの勉強を見てやるのも大丈夫だ」

「……それだと特に課題にならないと思うんだけど?」

「そんなことねぇぞ? ペーパーシャッフルは他クラスとの対決になるだろ?」

「あ、そっか」

「テスト勉強は退学しない為にも必要だし、他人に教えるのもそれと同様だ。今回の特別課題で測りたいのは、お前が仲間をどこまで信じられるのか。仲間の事をどれだけ理解してるのか≠セからな」

 

(……仲間をどこまで信じられるのか?)

 

「つまり、今回はクラスの指揮を仲間に取らせればいいって事? で、俺はそこに口に出してはいけないと?」

「そうだ。お前に許されるのはクラスメイトのテスト勉強の補助のみ。お前の誘導でクラスが動いたら失格だ」

「……なるほど。とにかく仲間の事を信じて全てをまかせろと」

「ああ。そういう理解で大丈夫だ。もちろん対戦相手に負けてもダメな」

「うわぁ。つまり任せる相手も重要って事かぁ」

「そうだぞ」

 

 勝つ為の行動をしてはいけないなら当然、対戦相手となるクラスに出す問題を考えるのもダメだろうな。できるのは本当にクラスの勉強会の手伝いくらいしかなさそうだぞ……

 

「……わ、わかった」

「よし。じゃあ頑張れよ」

 

 ??ヒュウ!

 

 俺が理解したと悟ると、リボーンはレオンをハンググライダーに変化させて飛び立っていった。

 

(……とりあえずクラスに戻ろう。もうすぐ今日ラストの授業だし)

 

 色々な事を考えるのは後回しにして、俺はとりあえず教室に戻る事にした。

 

 ?? 屋上へ続く階段 ??

 

「……あ」

「あ、綱吉君。ここにいたのね」

「鈴音さん、どうかしたの?」

 

 屋上の扉を開けて校内に戻ると、ちょうど鈴音さん階段を登っているところだった。

 

「あなたを探していたのよ。少しお願いがあってね
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