ペーパーシャッフル@ 〜大空の翼達〜
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あの〜、肝心のペアはどうやって決めるんですか? もし自分で選べるなら〜」
そう言いながら、一瞬だけ麻耶ちゃんがこっちの方を見た気がする。
俺の前の前の席は平田君だから、平田君をチラッと見たに違いない。そういえば平田君と友達になりたいって麻耶ちゃんが言ってた気もするし。
「ペアの決定方法は小テストの結果が出た後伝える。それよりも、ペーパーシャッフルの試験内容の説明を始めるぞ」
『え?』
茶柱先生の言ってる意味が飲み込めず、ほとんどのクラスメイトが首を傾げる。数名は気づいていたみたいだけど、さっきの茶柱先生が言っていたのは期末試験で退学にならない方法だけで、試験の中身については全く話していなかった。
「ペーパーシャッフルでは、出題される問題をお前達自身に考え作成してもらう。そしてその問題は所属するクラス以外の3クラスの1つへと割り当てられる」
という事は、Dクラスが作った問題は他のクラスが受けるし、俺達も他クラスが作った問題を受けないといけないわけか。
「つまり、他クラスに対してテスト問題の『攻撃』を仕掛けるということだな。逆に迎え撃つクラスは『防衛』する事になる。そして、対戦したクラスの総合点を比べ、勝っているクラスが負けているクラスからポイントを奪える。一つの勝負で奪えるのはCPを50ポイントだ」
攻撃でも防衛でも勝てば100CPもらえるけど、どっちも負ければ100CP失うって事か。
(これは……相手選びも重要だなぁ)
「……ほとんど直接対決だな」
綾小路君の言う事は最もだ。もしも『Aクラスに攻撃してAクラスからの攻撃を防衛をする』とかになったらA対Dの1対1での勝負になるし、学力的にDクラスの勝ち目は薄いもんね。
え〜と。纏めると、次の特別試験であるペーパーシャッフルのクリア条件としては……退学しない為に赤点ラインの各教科60点以上をペアで上回り、700点レベルの総合点のボーダーを超える。それに加えて、クラス全体の総合点で相手クラスの総合点に勝つ事か。
(……Cクラスとか、誰も答えられない問題とか作りそうだけど……)
俺の心配と同じ事を思ったらしく、平田君が茶柱先生に質問をする。
「先生、他クラスの問題が答えられないような問題になっていれば、相当難易度の高いテストになってしまうと思いますが」
「安心しろ。作り上げた問題は私達教師が厳正かつ公平にチェックする」
(なるほど。それなら無理のある試験問題は出てこないか……)
あと、問題はもう一つある。
そ
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