ペーパーシャッフル@ 〜大空の翼達〜
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り、ペアの片方が勉強が苦手でも、もう1人が勉強が得意ならばクリアは容易いという事か。
しかし、そうなってくるともう一つのボーダーが気になってくる。
「そしてもう一つのボーダーは、総合点における赤点のボーダーだ。仮に8科目全てが60点以上であっても、ボーダーを下回れば不合格になり退学となる」
「総合点もペアでの合計で判定されるのでしょうか」
またも鈴音さんが質問すると、茶柱先生は頷いた。
「そうだ。総合点もペアの合計で合否が決まる。求められるボーダーはまだ正確な数字は出ていないが、例年の必要総合点は700点前後となっている」
(800点中の700点ということは、え〜と、2人合わせて700点越えれば良くて……全16科目だから、1科目につき平均〜……へ、平均〜……)
暗算に苦労していると、隣の席のみーちゃんがぼそっと答えを教えてくれた。
「……1科目当たり、平均43点かぁ」
さすがはみーちゃん! 心の中で拍手を送りました。
そんな中、平田君は茶柱先生にさらに質問を投げかける。
「あの、総合点のボーダーはいつ頃決まるのでしょうか」
「まだ未定だ。数日の内に決定されるだろうから、決まり次第すぐに説明しよう」
「わかりました」
平田君の質問に答えると、茶柱先生は黒板に貼られた紙の一部を指で指した。そこには期末試験の日程が記されている。
「期末試験は1日4科目を2日間に分けて行われる。やむを得ない理由を除き、テストを受けられない場合には全て0点扱いとなるので注意するように」
ふむ。体育祭の高円寺君のようにパスする事は許されない試験ってことか。
「そしてこの特別試験、通称ペーパーシャッフルでは毎年1組か2組の退学者を出している。しかもその脱落の大半はDクラスの生徒だ」
最後の一言には茶柱先生なりの注意喚起の意味もあるのかな。最近いい感じだからって油断をするなって言いたいのかも。
「最後に本番中のペナルティについて説明をしておくぞ。当たり前のことだが、テスト中のカンニングは禁止だ。カンニングした者は即失格となり、パートナー共々退学してもらう」
まぁ、カンニングがダメなのは当たり前だよね。教室にも監視カメラがついているこの学校でカンニングする人がいるかは微妙だけど……だってリターンの割にハイリスクすぎるもんな。
ここで、珍しい人物から手が上がる。麻耶ちゃんだ。
こういう場面で麻耶ちゃんが手を上げて質問するとは思わなかった。
「
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