ペーパーシャッフル@ 〜大空の翼達〜
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元生徒会長の暴行を沢田が止めた時の事だな)
「そんな私に、綱吉君は再び頑張る意味をくれたのよ。君は優秀だ。俺は君を信じるから、君も俺を信じて一緒に頑張ろうってね」
「知ってるぞ、俺もその場にいたしな」
「ふふ、そうだったわね」
堀北はフフっと笑い、話を続ける。
「きっとその時に、綱吉君は私に新しい居場所を作ってくれたのよ。それもどこかに落ち着かせるわけじゃなく、私が進む限り隣をついて来てくれて安心を与えてくれる居場所をね」
「……その気持ちは分かる」
俺も堀北と同じような感覚がある。ホワイトルームを出て、生まれて初めての外界に来た俺。そんな俺がここにいたいって思える空間、それをDクラス内に作ってくれたのは沢田だからな。
「……だから、綱吉君のパートナー≠ヘ私の新しい居場所なのよ。それもとっても大事な居場所。これも体育祭で気づいたんだけど、私は綱吉君のパートナーでいられる事を嬉しく思っているわ。そして、そんな綱吉君のそばにいれる事に誇りだとも思っている」
「……それもよく分かる」
「私、そんな大事な居場所を誰かに譲りたくないのよ。たとえDクラスの仲間でもね」
なるほどな、堀北の言わんとする事は分かったぞ。
「……そうか。2つ目の理由はプライド≠チてわけか」
「ええ。綱吉君のパートナーを誰にも譲りたくない。だから櫛田さんに負けるわけにはいかないし、この戦いに綱吉君を参加させたくない。これは私のプライド、誇りを守る為の戦いなのよ」
沢田の片翼は自分にとって大事な居場所。今回の櫛田との戦いはクラスの為でもあるし、自分のプライドを守る為でもあると。
「……お前と同じ意見だ」
「え?」
「俺も沢田の相棒ってポジションを誰にも譲る気はない。クラスメイトであってもな。だから……お前の作戦に乗ってやるよ。お互いに沢田の片翼を担うペアだしな」
俺の発言に驚いた顔をしている堀北だが、すぐに口から空気が漏らした。
「……ふっ、今日はすごく素直に自分の気持ちを話すのね?」
「うるさい。それはお前もだろう」
「ふふっ、そうね」
微笑みながら、堀北は開いた窓を閉める。
「……もう終わらせましょう。クラス内で啀み合うのは」
「ああ。……で? 策はあるんだろうな」
「もちろんよ。無意味に退学する気なんてないわ」
「そうか。なら俺はお前のサポートをすればいいか?」
「そうね。櫛田さんとの勝負というか、勉強会でサポートをお願いしたいわ」
「……わかった」
お互いに頷き合
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