ペーパーシャッフル@ 〜大空の翼達〜
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藤君にマンツーマンで勉強を教えてくれたようだ。
俺や平田君主催の勉強会にも参加していたし、須藤君の頑張りが実を結んだって事だな。
……え? 何でお前まで、さりげなく堀北さんを名前呼びしてるんだって?
堀北さんが俺の事を綱吉君って呼ぶようになって、自分だけだと気持ち悪いから俺にも名前呼びして欲しいって言われたからだよ。
さすがに「ちゃん」付けは嫌らしくて、「さん」付けになったけどね。
生徒達が自分の成績を確認すると、再び茶柱先生が口を開く。
「今回の中間テストによる退学者は見ての通り0だった。私がこの学校に着任してからの3年間、この時期までにDクラスから退学者が出なかったことは一度もなかったぞ。良くやったな、お前達」
俺達を労い、不敵に笑う茶柱先生。
「な、なんか素直に褒められるとむず痒いな」
「だなぁ〜」
茶柱先生が素直に生徒を褒める事は珍しいので、クラスメイト達には微妙な表情をしている人もいる。
そんなクラスの雰囲気など気にも止めず、茶柱先生は話を続ける。今度は俺の事を話題に上げてきた。
「そして、開校以来Dクラスの生徒が生徒会役員に選出された事も一度もない。……よくやったな沢田。これは快挙だぞ」
「あ、ありがとうございます」
そう言って俺を見る茶柱先生は、優しげな微笑みを浮かべているように感じた。
茶柱先生の言葉を皮切りに次々とクラスメイト達からも声が上がる。
「本当、すげぇよ沢田!」
「この間のスピーチもカッコ良かったよなぁ〜」
「あはは、皆ありがとう」
茶柱先生のみならず、クラスメイト達も俺の生徒会入りを喜んでくれているようだ。俺はそれがすごく嬉しかった。
??パンパン!
クラスメイト達がワイワイしていると、いつものクールな表情に戻った茶柱先生が手を叩いて注目を集めた。
「盛り上がるのはここまでにしておけ。ここからは真面目な話に戻るぞ」
『……』
クラスメイト達は無言で茶柱先生の話の続きを待っている。
(……あれかぁ)
生徒会役員はその内容によるが、これから行われる特別試験について情報を得られる場合がある。
ちょうどこの前、次に行われる特別試験についての話を耳にしたのだが、きっとこれから茶柱先生が話すのはその事についてだろう。
「お前達も分かっていると思うが、来週に期末テストに向けての小テストを実施する」
「げえ〜! 中間
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