生徒会交替式と新しい友達
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と、南雲先輩が冷たい笑顔で俺の事を見ている事に気づいた。
南雲先輩は俺が舞台袖に戻るなり声をかけてくる。
「……いいスピーチだったな」
「……どうも」
「だが、最後のアレはどういう意味かな?」
「そのままの意味です」
「そうか……君は生徒会と意見が食い違ったとしたら、例え反対しているのが君1人でも反対をすると。そういう事だな?」
「そうですね。生意気言ってすみません」
俺がそう返すと、南雲先輩は笑い出した。
「ククク、あっはっはっ!」
「……」
「……すばらしいよ沢田。体育祭で初めて話した時もそうだったが、君のその闘士溢れる目を俺は気に入っている。俺と共に覇道を歩んでもらうんだ。それくらいの気概がないと務まらんだろう。ふふふ、これからもよろしく頼むよ? 沢田副会長」
「……ええ、南雲生徒会長」
「よろしい」
そう言うと、南雲先輩は舞台袖から消えていった。そして、それと同時に交替式も幕引きとなる。
『以上で、生徒会交替式を終了致します』
アナウンスが流れる中、ふと視線を感じた俺はその方向に顔を向ける。
……そこにいたのは、堀北先輩と橘先輩だった。
「……」
『……(こくり)』
「! ……」
先輩方は何も言わないが、俺の事を見て微笑んでいる。そして、ゆっくりと頷いて見せてくれた。
俺のスピーチを褒めてくれているのかもしれない。そう思った俺は嬉しくなって、笑顔で頷き返したのだった。
?? 交替式終了後 ??
交替式の後に教室に帰ろうとすると、桔梗ちゃんと軽井沢さんが俺に声をかけてくれた。
「ツっ君、目立ってたね〜」
「うんうん、まるで生徒会長に喧嘩売ってるみたいで驚いたよぉ〜♪」
「あはは……やっぱり喧嘩売ってるように見えた?」
「見えたよ〜。でもそこに痺れたけどねっ!」
「うんうん♪ ツナ君とってもかっこよかった〜?」
「え? く、櫛田さん?」
「え? あ、ありがとう」
「ふふふ〜♪」
なんか……今日の桔梗ちゃんはいつもより距離が近い気がするな。
軽井沢さんもなんか桔梗ちゃんに戸惑ってるみたいだし。
そうして3人で歩いていると、後ろから声をかけられた。
「ね、ねぇ!」
「ん?」
「?」
「ん〜?」
声につられて後ろを振り向くと、そこにはクラスメイトの佐藤麻耶さんが立っていた。
若干顔が赤い。最近
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