生徒会交替式と新しい友達
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しかない」
「……あの、役員の決議というのは何人の賛成が必要なんですかね?」
「……過半数以上だ」
過半数以上。それは今の俺には途方もない数字だ。
「……南雲先輩は2年生全体を纏めてるんですよね?」
「……そうだな」
「……3年生が退任したら、生徒会のほとんどは2年生ですよね?」
「……そうだな」
「……それでもやれと?」
「そうだ。すまないが、もうお前にしか頼めないんだ」
その時、堀北先輩は俺に深々と頭を下げた。
「ちょっ、堀北先輩!」
「頼む沢田。南雲の粗をなんとか探し出し、それを使って奴を更迭してくれ。急げとはいわない。学校が南雲の理想に染まりきる前に成功させて、俺の守ってきたこの学校の伝統を守ってくれ」
「……」
今はまだ現役の生徒会長が一年坊でDクラスの俺に頭を下げている。それほど南雲先輩のやろうとしている事を認められないのか……そして俺になら出来ると期待してくれているのだろう。
……断る理由もないし、俺的にも南雲先輩がしようとしている事は認めたくない事のような気がする。
うん。引き受けよう!
「分かりました。なんとかやってみます!」
「! そうか……すまない、恩に着るぞ!」
?? 回想終了 ??
(……南雲先輩が生徒会長として不適格だと証明する。それがどれほど難しいかはまだわからないけど、必ずやり遂げてみせるぞ)
なおも、新生徒会長のスピーチは続いている。
「……これを手始めに、今日この場に集まっている皆さんに宣言致します。私はこれから生徒会長として、まずは歴代の生徒会が守ってきたこの学校の伝統を全て壊していくつもりです。本来ならすぐにでも私の理想の学校作りに動き出したいところなんですが、新米生徒会長には色々としがらみが多いのでそうもいきません」
そこまで言い切ると、南雲先輩はスタンドに付けられたマイクを取り外し、マイクを持って舞台の最前面に歩み出た。
「ですが、近々この学校に大革命を起こすことを約束致します! 私の考えるこの学校のあるべき姿。実力のある生徒はとことん上に、実力のない生徒はとことん下に。この学校をそんな真の実力主義の学校に変えていきますので、どうぞよろしくお願いします」
南雲先輩がそう言った途端、2年生のほぼ全員が歓喜の叫びを上げた。
「南雲く〜ん♪」
「南雲会長〜!」
(なるほど、これが南雲先輩のカリスマ性か)
盛り上がってる2年生を手で制すと、南雲先輩はス
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