生徒会交替式と新しい友達
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を止めるなら今がベストというわけか。
「……では、南雲先輩を止めるには今しかないと?」
「そうだ。……だが、そんな簡単な話でもない。南雲は本当に優秀な人間で、1年生の後半には同学年の全クラスを纏め上げてしまったほどだ。基本的に2年生はあいつのいいなりと思っても差し支えない」
「全クラスを纏め上げた!? え、それ本当ですか?」
それが本当なら、南雲先輩は俺のやろうとしてる事をやり遂げている事になる。
「ああ。そして、南雲は入学時にはBクラスだった。だが、2学期にはもうAクラスに上り詰めていた」
「うわぁ……そうとう優秀なんですね」
「そうだ。だからこそ、南雲は2年生の絶対的なカリスマなんだ。沢田、お前もそのカリスマ性を交替式で目の当たりにするだろう」
「は、はぁ……」
元々Bクラススタートだったとは。あ、だから帆波ちゃんをスカウトしたのかな?
だとすれば、帆波ちゃんは同じBクラススタートの身として南雲先輩を尊敬している可能性が高いな。
(保健室でこの話ができなかったのは、帆波ちゃんの前で南雲先輩の事を話せなかったからなのかも)
「……でだ。沢田、南雲は生徒会長になるにあたり、公約をいくつか考えている。その内の一つに、『生徒会役員の任期・総選挙の撤廃』というものがある」
「任期と総選挙の撤廃って……え? そうなったら南雲先輩は卒業まで生徒会長をし続けるって事ですか? 加えて総選挙が無くなったら、生徒会長の任命とかも南雲先輩の思いのままって事に」
「そうだ。南雲の息のかかった者を生徒会長に据えるだろうな。そして、南雲の理想の実力主義の学校を維持し続けるつもりだろう」
「……でも、そうだとしたら。もう南雲先輩を止めるのは不可能じゃないですか?」
「いや、そうでもない。難しいが、一つだけ南雲を止める手がある」
そういうと、堀北先輩は一枚の紙を取り出して俺に手渡した。
「これは?」
「それには、先程言った南雲の公約内容が記載されている。よく読んでみろ」
堀北先輩に言われるがまま、俺は紙の内容に目を落とした。
公約@ 生徒会役員の任期・人数制限の無制限化、及び総選挙制度の撤廃。ただし、任期中に役員として不適格と見做された場合、役員の決議によって生徒会から除名処分をする制度の追加をする。
……除名処分。なるほど。
「……除名処分。南雲先輩を止めるには、生徒会から除名させないといけないって事ですね?」
「そうだ。もうじき総選挙があるが、お前が参加する事ができない以上、南雲を止めるにはもうその手
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