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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
生徒会交替式と新しい友達
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役員に任命できるようになるのです。また、万一任期中に不適格だと判断された人材がいれば、会議にて多数決を行い、それをもって除名する規約も作らせて頂きます」

 

(……これだ。堀北先輩が言っていた、南雲先輩を更迭する唯一の抜け道だ)

 

 この時俺は、体育祭の翌日の放課後に、生徒会役員との顔合わせを済ませた後に堀北先輩から聞かされた話を思い返していた。

 

 ?? 回想、体育祭の翌日。生徒会室 ??

 

「……沢田、俺がお前を生徒会に入れたかった理由を教えよう」

「! あ、はい。お願いします」

 

 他に誰もいない時に話してくるってことは、やっぱり他の人に聞かれたくないのかな?

 

「お前を生徒会に、しかも副会長に推薦したのは……南雲を止めてほしいからだ」

「! 南雲先輩を?」

「ああ。南雲は現在の高度育成高等学校に不満があるらしくてな。もっと実力主義な学校にするべきだと、生徒会に入った時から言い続けている」

 

 今の学校のやり方が気に入らないのは分かるけど、もっと実力主義な学校にしたいってどういう事なんだ?

 

「具体的に、南雲先輩は何をする気なんです?」

「……優秀な人間はとことん上に、逆に落ちこぼれはとことん下に。それが南雲の理想の実力主義だ」

「……そうなると、A~Bクラスは今より優遇されるけどC~Dクラスは今よりも格差が大きくなるってことですよね」

「そうだな。当然そうなっていくだろう」

「……」

「それとな。南雲は密かに、強制的にクラスから退学者を出させるような試験を行う計画も立てている」

「ええ!? そんなのありなんですか!?」

「安心しろ。さすがに学校側もそんな試験は認めたりはしない」

「そ、そうですよね……」

 

 しかし、そんな試験を計画するとは……

 南雲先輩が生徒会長になったらとんでもない事になるんじゃ?

 

「……南雲先輩、もうすぐ生徒会長になりますよね?」

「ああ、数日後の生徒会交替式でな」

「じゃあ、その日からいきなり学校は様変わりするんでしょうか?」

「いや、すぐには変われないだろう」

 

 堀北先輩は眼鏡をクイッと持ち上げて話を続ける。

 

「しばらくはこれまでの生徒会の伝統に縛られて動けないはずだ」

「伝統に?」

「ああ。生徒会長はなんでも好きに校則を変えられるわけじゃない。何かを変えるなら学校の職員や生徒会メンバーの過半数の承認を得ないといけないし、これまでの伝統を壊す様なやり方は学校側がすぐには受け入れないだろうからな」

「……なるほど」

 

 つまり、南雲先輩
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