体育祭の後A 〜真なる相棒〜
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れてるし、生徒でいる間はこの学校が守ってくれるからと、この高校に入学する事を勧めてくれた」
飄々としていた綾小路君に、そんな暗い過去があったなんて……
もしかして、普段から目立たないようにしているのは突出した能力を周りに悟らせないようにする為なのかもしれない。
「……つまりな。俺はそういう教育を受けて育ってきてるし、勝つ事が全てという考えを刷り込まれてるんだよ」
「……なるほど。だから前に、俺のやり方が理解できないって言ってたんだね」
「そうだ。ホワイトルームでは脱落するものに手を差し伸べる事なんてないからな」
綾小路君がどうして無人島で俺に勝負を挑んできたのか。その理由が分かった気がする。
「坂柳が俺を紛い物だと言ったのは、俺がホワイトルームの出身だからだろう。何であいつが知っているのかは分からないが、作られた天才は生来の天才には勝てないと言いたいんだろうな」
「……そっか」
綾小路君の過去を聞いた事で、2人の間がいい感じに縮まった。
……って事で終わりにはならないよねぇ。
「俺の話はこれで終わりだ。……で?」
「ん? で、って?」
「次はお前の話を聞かせてくれよ。ボンゴレファミリーってのは何なんだよ」
「あはは……やっぱり聞きたいよねぇ」
「まあな」
綾小路君は自分の秘密を話してくれたのに、俺だけ話さないってのはフェアじゃないか。
……仕方ない、もう話すしかないな。
「ボンゴレファミリーっていうのは、イタリアンマフィアの名前だよ」
「イタリアンマフィアだと?」
「そう。ボンゴレファミリーは、世界中でも様々な影響力を持つ裏社会でも最大手のマフィアなんだ。10,000近いマフィアのファミリーを傘下に抱えているしね」
ここまでは「へ〜、そんなマフィアがいるんだ」くらいで済むかもしれない。でも。この先の話はそうはいかない。確実に話した相手の自分への見る目が変わってしまう。
「……で、そんなすごいマフィアとお前にどんな関係があるんだ?」
「俺はボンゴレファミリー10代目ボス。ボンゴレ]世なんだ。今はまだ現ボスの9代目が指揮を取っているけど、この学校を卒業したら、俺は正式にボスを引き継ぐ事になってる。俺の先祖がボンゴレの初代ボスらしくて、その血縁者って事でボスに選ばれたんだ」
「……沢田が、マフィアのボス?」
さすがにスケールがデカすぎるのか、綾小路君も目をパチパチさせている。
まぁいきなりこんな事言われても信じにくいよね。
「……全然想像つかないな
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