体育祭の後A 〜真なる相棒〜
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門外幹部の活動報告会を始めようか」
そして、俺は今日の仕事に取り掛かったのだった……
??その頃、首相官邸では……。
「……」
「緊張してる?」
「……ええ、5年ぶりですもの」
総理執務室の前で、男性と女性が話をしていた。
女性のほうは少し表情が固い。
「もっと気楽に行こうよ。総理も軽い気持ちで来いって言ってたじゃない」
「それは社交辞令でしょう。首相官邸に気楽に来る人がいるわけないわよ」
「ん〜。それもそうか」
あんまり緊張感のない男性。その男性のネクタイを、女性はきつく締め上げた。
「ぐえ!」
「……こういう場では、ネクタイはきちんとしなさいって言ってあったはずよ」
「ご、ごめんね? 昨日までイタリアでガチガチな話し合いばっかだったからさ」
「はぁ、全く……」
女性は深くため息を吐いた。
「……昨日、本部の参謀長にもため息を吐かれたよ」
「……目に浮かぶわ」
その時。執務室の扉が開き、中から秘書らしき小柄な女性が出てくる。
「お待たせしました。どうぞ中へ。総理がお待ちしてます」
「はい」
「ありがとうございます」
2人が執務室に入ると、中では来客応対用のスペースに総理が立っていた。
「よく来てくれた。調停者コンチリアトーレ総裁、そして日本支部副支部長殿」
「こちらこそ、お招きありがとうございます総理」
総理と握手を交わす男性。その姿を見て、女性2人は同じ事を思った。
『この2人が握手するのを見たのは……3回目か。10年前の体育祭と卒業式以来ね』
「あの、それで本日はどのようなご用件で」
「ああ。実は危険なテロ組織が最近作られているそうでな。それをお前達に……」
そして、本題に入った2人を見て……
『……クスッ』
2人の女性は小さく笑ったのだった。
読んでいただきありがとうございます!
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