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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭の後@ 〜それぞれの放課後〜
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でもありそうだね?」

「ああ。まだ言ってない理由があるんじゃないのか? 例えば……」

「ああ〜、もう黙ってくれない? これ以上私の話をする気なんてないよ。私は何が何でも堀北さんを退学させます! ……本当は堀北さんだけで良かったんだけど、綾小路君もなんだか面倒くさそうなので道連れで〜す! あ、いずれにしろツナ君の隣は私だけの居場所だから退学させたいって思ったかもね♪ ……だから、そのためになら悪魔とも組むよ」  

 

 そう言うと、櫛田は龍園の隣へと戻った。

 

「残念だったなお前ら。クラスメイトにも裏切られて」

「……そうね。でも、まあいいわ。櫛田さんの事はまた後々で。今は龍園君との問題を片付けましょう」

「ほう、要求を飲む気になったのか?」

 

 薄ら笑いを浮かべる龍園に対し、堀北は首を横に振る。

 

「いいえ。これを聞いてほしいのよ」

「あ?」

 

 堀北は学生証端末を取り出し、とある音声を流し始めた。

 

『いいかお前ら。Dクラスの堀北鈴音と沢田綱吉を徹底的に潰せ。その為にお前らをあいつらと同じ組にしてんだ』  

「! ……これは」

 

 

 聞こえて来たのは龍園の声だ。

 

『障害物競走で鈴音と接触しろ。何でもいいから転倒すりゃあいい。後で俺が怪我を負わせて、ついでに沢田もグルって事にして、あいつらから金をぶんどってやる』

 

『おい、王。お前、沢田と堀北が会話をするような事があれば録音しておけ。後で編集して作戦に組み込む』

『わかった。その代わり、きちんと沢田を潰せよ?』

『上から来てんじゃねぇよ。俺達は対等な関係だろうが』

 

 

 どれも龍園と誰かの会話だ。

 

 音声を流し終えると、綾小路が口を開いた。

 

「沢田が友達に頼んで集めてもらった、お前がクラスメイト達に妨害を指示している音声だ」

「ふふふ♪」

「……誰が録音しやがった?」

「沢田の友達とだけ教えてやる。そいつに報復するかもしれないからな」

「ふふふふ♪」

『……』

 

 綾小路と堀北と龍園は、笑い続けている櫛田に視線を向ける。

 櫛田の様子からは、たった今作戦が失敗した人間とはとても思えない。

 

 いや、むしろ嬉しそうに見える。

 

「ねぇ、櫛田さん」

「ん? なあに?」

「私達は今、あなたと龍園君の計画を頓挫させた所なんだけど?」

「うん、そうだね〜♪」

 

 今の状況を説明しても、櫛田は笑顔を崩さない。

 

「……何も思わないの?」

「え? 思わないよ〜!
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