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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭の後@ 〜それぞれの放課後〜
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。今更話しても意味はないわ」

「そこまで思い出したなら、もう分かったよね? 私がどうしたいのか」

「もちろんよ。あなたは私をこの学校から追い出したいと考えているのよね。でもそれは、あなたにとっても大きなリスクがあるわよ? 私が報復に真実を暴露すれば、今の地位は失われてしまうわ」

「そんな事ないよ? だってDクラスにはツナ君がいるもん」

『!』

 

 いきなり出て来たツナの名前。

 一瞬驚いてしまったが、冷静に堀北は話を続ける。

 

「どういう事? 綱吉君がいたらあなたの地位は失われないと?」

「そうだよ? よく考えてみてよ。ツナ君が、仲間が辛い目に合うような事を見逃すと思う?」

「! それは……」

「ほら、堀北さんもそう思うでしょ? 綾小路君もそう思うよね?」

「……まあな」

 

 ツナと仲のいい人間ならすぐに分かる。

 ツナが仲間と判断した者を晒し者になんて絶対しない事を。

 

「ツナ君は超絶なお人好し。たとえ仲間に裏切られたって、その人の事を責めたりしない。まぁ怒りはするだろうけど、嫌いになったり、関係を切ったりは絶対にしない。……その事は、君もよく分かってるよね? 綾小路君♪」

「!」

 

 櫛田は綾小路にニコニコ笑顔で近づいていく。

 

「無人島試験で、私と佐倉さんは君の計画のせいで怖〜い思いをしたの。君が龍園君を使って私達を島の裏の崖下に置き去りにしたせいだよ?」

「! あ、綾小路君? 本当なの?」

 

 その事を知らなかった堀北は、驚いて綾小路の顔を見た。

 龍園はクククと笑いながら遠巻きに見つめている。

 

「……まあな」

「な、何でそんな事したの?」

「……沢田に勝ちたかったんだ」

「勝ちたかった? そんなの……」

「はいはい! 今はその時の裏事情なんてどうでもいいの!」

 

 堀北が綾小路を問い詰めようとするのを、櫛田が手を叩いて止める。

 

「……そうね。綱吉君が私に話してないのは、その事を広めたくないからだろうし」

「そう! そういう事だよ堀北さん! ツナ君は、たとえ仲間が最低な行動をしても見捨てないんだよ! むしろ、考えを改めるように親密になろうとしちゃうんだから♪」

「……」

「そんなツナ君がいるクラスでさ、個人を貶めるような発言してもいいのかなぁ? むしろ、ツナ君は堀北さんの事を止めるんじゃない? 『皆の前で言う事ない、他に解決方法があるはずだよ』とか言ってさ♪」

 

 堀北は何も言い返せない。ツナならそうするであろう事が容易に想像できるからだろう。

 

 口を閉じた堀北
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