体育祭の後@ 〜それぞれの放課後〜
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じ事をお願いしてくるって事か?
よく分からずに生徒会長の方を見上げると、生徒会長はゆっくりと話始めた。
「……沢田。生徒会に入れ」
「ああ、俺が生徒会に……はい?」
何を言ってるんだ?
俺が生徒会?
「お前には生徒会に入ってもらいたい。それも、副会長としてな」
「はい!? 副会長って、南雲先輩がいるじゃないですか!」
「安心しろ。規定では副会長は2人まで選定できるからな」
「いやいや、それにしてもおかしくないですか!?」
いきなり生徒会に入れだなんて、しかも副会長?
俺、生徒会なんて入った事ないし!
「……あれ? 一ノ瀬さんも同じ用件って言ってた? と言う事は?」
「うん! 私のお願いも、沢田君に生徒会に入って欲しいって事だったの!」
「ええ? なんで一ノ瀬さんまで!」
「一緒に生徒会として頑張りたいな〜って思ったからだよ?」
「一緒に? 一ノ瀬さんって生徒会だったの!?」
「言ってなかったっけ? あ、でも役職はまだ付いてないから。庶務ってところかな?」
ええ〜、一ノ瀬さんも生徒会なの?
というか、一ノ瀬さんは役職ないのに俺はいきなり副会長ってどういう事?
「なんで俺なんですか?」
「お前しかいないと思ったからだ」
「俺しかって……具体的にどの辺が?」
「……具体的に理由はない。ただ、俺がお前しかいないと思った。それだけだ」
何ですかその理由は!
本当に俺にできると思っているんですか!?
「……すまない。今は言えないんだ」
「え? 言えない?」
本当は俺を誘う具体的な理由があるって事?
「お前が生徒会に入るなら、後日きちんと話す」
「……それは都合の良い話ですね」
「まあな。だが忘れてないか? これはお前にした貸の返済だと」
「……つまり、拒否権はないと?」
「いや、それはもちろんある。ただ、それは念頭においておけと言いたいだけだ」
なるほど、強制はできないけど、強制できるならするくらいに俺を生徒会に入れたいと。
その時、俺は直感した。
これは今後の学生生活において、重要な分岐点だと。
「沢田君、私も強制はしないけど、沢田君からのお願いを聞いた事は忘れないでっ!」
どうやら一ノ瀬さんも生徒会長と同じくらい、俺を生徒会に入れたいらしいな。
(……生徒会か。どうするべきかなぁ)
??ツナが返事に迷
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