体育祭の後@ 〜それぞれの放課後〜
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ても寝かせておいてって。問題は私達が解決するからって」
「ええ? でもその問題を解決するためには俺が……」
一ノ瀬さんと神崎君に頼んでいたものが、龍園君を止めるには必要なのに。
だが、その心配は無用だった。一ノ瀬さんがうまくやってくれたらしい。
「安心していいよ? 頼まれてた証拠は2人に渡しておいたから♪」
「あ、そうなんだ……ならまぁ、大丈夫か?」
「そうそう! だから沢田君は安心して寝てなさいっ!」
一ノ瀬さんに促されるまま、俺は再び横になった。
俺がまた横になると、一ノ瀬さんが新しい話題をふってきた。
「ねぇ、沢田君。約束のものは渡したし、私の方のお願いをしてもいい?」
「え? あ、うん。もちろんだよ」
そういえば、一ノ瀬さんとは交換条件アリの取引をしたんだった。
でも、一ノ瀬さんは俺に何をお願いしたいんだろ?
「沢田綱吉君、私と一緒に生……」
「……失礼します」
『!』
一ノ瀬さんが何かを言っている途中、ガララと保健室の扉が開き、誰かが中に入って来た。
その人物は……生徒会長だった。
「! 生徒会長!」
「わっ! 生徒会長!」
「邪魔するぞ、沢田。……一ノ瀬も一緒にいたのか」
「ええ、そうなんです」
保健室に入ると、生徒会長は一ノ瀬さんがいる事に気付いたらしい。
「……沢田に何の話があったんだ?」
「あはは、たぶん生徒会長と同じですよ! このタイミングで来たって事は、生徒会長もそのつもりなんですよね?」
「まあな。……で、もう話したのか?」
……俺の分からない話が俺の目の前で話されている。
一体、生徒会長は何の用できたんだ?
「いえ、今からしようと思ってましたので」
「そうか。なら俺から話そう」
「はい、お願いします〜」
そう言い合うと、生徒会長は俺の目の前まで歩いて来た。
「沢田、昼にも言っておいたが、夏季休暇の時の貸を返してもらう方法が決まったぞ」
「あ、なるほど。その話だったんですね」
確かにそういう話をしてたな。
まさか同じタイミングで同じようなお客が来るとは……
まぁ、まずは先輩の話の方を聞いた方がいいかな?
「ごめん、一ノ瀬さん。先に生徒会長の話から聞いてもいいかな?」
「いいよ! どっちにしても私と生徒会長の用件は同じだからさ」
「え? どういう事?」
2人とも同
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