体育祭当日F 〜死ぬ気の結末〜
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「Cクラスはアルベルトを筆頭にガタイのいい奴らばっかりだが、俺と須藤が全力で引けばそう簡単には引きずられやしない。だから、一番力の乗りやすい正面のクラスの方向に狙いを定めて全力で引くんだ。そうすれば相手の裏をかけるだろう」
「なるほど……いいアイデアだね」
「ツナがそう言うなら、俺は信じるぜ!」
これでDクラスの作戦は決まった。
?? ピー!
ちょうど四方綱引きが始まるようだ。俺達は四方綱引き専用のフィールドに入り、綱を掴む。正面はCクラスの陣地のようだ。
そして、審判がスターターピストルを鳴らすと同時に、全力で正面方向の綱を引っ張り始めた。
??パアン!
「よっしゃあ! 行くぜぇ!」
「なっ!?」
「おい、全力で引け!」
俺の読み通り、そんなすぐに全力での引き合いが始まるとは思っていなかったのだろう。
他の3クラスはワンテンポ遅れて全力で引き始める。
だが、そのワンテンポが命取りだ。Dクラスには須藤と俺がいるからな。
「くっそお! こいつらこんなに力強かったか!?」
「何でアルベルトがいてこんなに引きずられんだよ!」
「……Unbilly Babo」
そして、あっけなく中央の白旗はDクラスの陣地へと到達した。
「Dクラス、1位勝ち抜け!」
審判のその宣言を受け、俺達はハイタッチをしあった。
「よっしゃあ!」
「沢田君、やったね!」
「ああ、俺達の勝ちだ」
「……これで2勝、だな」
こうして俺達は、借り物競走に続いて四方綱引きでも1位をとる事が出来た。
?? 推薦競技B 男女二人三脚 ??
3つ目の推薦競技は男女二人三脚。前半戦の二人三脚と同じだが、ペアを男女で組まないといけない競技だ。
Dクラスからは、俺・堀北ペアと綾小路・桔梗ペア。そして須藤・小野寺ペアの3チームが出場する事になっている。
俺と堀北は最初のグループだ。
スタート地点で堀北の足と自分の足を紐で結んでいると、龍園に話しかけられた。
隣の女子は確か……堀北と接触しなかった方の陸上部の女子だ。
「よぉ、鈴音。それにパシリ」
「……何か用かしら?」
堀北は心底嫌そうに龍園にそう返した。
そんな堀北に龍園はニヤニヤと笑う。
「くくく、そう邪険にすんなよ。俺はただお前を心配してるだけだぜ?」
「心配? 賠償金に土下座まで
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