体育祭当日F 〜死ぬ気の結末〜
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そうとした、その時。
「……沢田」
「! 生徒会長?」
生徒会長が俺に手を差し出して来た。
(……握手しようって事かな?)
俺も手を差し出して、生徒会長と握手を交わした。
「今日は最高の勝負だった。久しぶりに熱くなったぞ」
「! ……えへへ、俺の方こそ本気で勝負してもら……え、て……」
??ストン。
「! 沢田!?」
??ツナは、話をしてる最中に意識を失って、そのまま生徒会長の方へ倒れ込んでしまった。
そして、その事に気付いたリレー走者のクラスメイト達が2人の元へ駆け寄って来た。
テントで応援していたクラスメイト達も同様だ。
「ツナ!」
「沢田君!」
「ツナ君!」
「ツっ君!?」
最後に、足を引きずりながら堀北がやって来た。
「沢田君!」
「……」
「……! 兄さん?」
堀北が来た事に気付いた生徒会長は、ツナを優しく地面に寝そベらせた。
「鈴音、俺は養護教諭を呼んでくる。お前達は沢田の様子を見ててやれ」
「! は、はい!」
そして生徒会長が養護教諭を呼びに向かうと、クラスメイト達はツナの周りを取り囲んだ。
「沢田君、気絶してるのかな?」
「だ、大丈夫なのか?」
口々にツナの事を心配する声が上がる中、堀北は1人でツナの頭が置かれた場所の真上で正座になった。
そして、ツナの頭を優しく持ち上げて、自分の膝上に乗せた。
「! 堀北さん? だ、大胆だねぇ〜」
「なっ! こ、これは違うわ。その……き、今日のMVPを地面に寝かせるわけにはいかないでしょう?」
「え〜? でもさっき、ツナ君の事を応援する時に綱吉君≠チて呼んでなかったぁ?」
「あ、あれも不可抗力よ! 先頭に追いつけそうだったのと、周りが興奮してたからそれにあてられただけで……」
「あ〜はいはい! そう言う事にしといてあげる♪」
自分の珍しい行動を指摘されて、堀北は恥ずかしい気持ちになるが、それでもツナの頭を膝から下ろしはしなかった。
「じゃあ〜、私は右手を握っててあげよ! その方がツナ君も安心するかも♪」
「あ! じ、じゃあ私は左手を!」
堀北にあてられたのか、櫛田は右手を両手で包み込むように握り出した。
そして、なんと軽井沢まで左手を握りだしたのだ。
(……き、桔梗ちゃん?)
(……軽井沢さん、彼氏の前で他の男子の手
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