体育祭当日F 〜死ぬ気の結末〜
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れ〜!」
「南雲副会長! あと少しです!」
「南雲く〜ん! 負けないで〜」
「ツナぁ! 行けぇぇぇぇ!」
「沢田君! 頑張って!」
「沢田! 勝てぇ!」
??3人それぞれにクラスメイトからの今日最高の声援が届けられる。
しかし誰もその声援には答えない。3人が見ているのはゴールにあるゴールテープのみだ。
(勝つ! 必ず勝つ!)
正直、ここまで追い上げるのに気力をほとんど使い果たしているし、体力もほぼ空っぽだ。
初めての自力でのハイパー化、初めての死ぬ気の臨界点突破、そして最後に気力の大量消費。これらが重なって、俺はすでに満身創痍だった。
……だがそんな事は関係ない!
気力が切れたなら、代わりに生命力を使えばいい!
体力が尽きたなら、寿命を削って体を動かせばいい!
死ぬ気の炎エネルギーが足りないなら、体内に残ってるエネルギーに変えられるもの全てを、エネルギーにしてしまえばいい!
たとえゴールした瞬間に死んだって、そうするだけの意味がある!
仲間達と一緒に勝利を掴む、その為なら自分の全てを犠牲にしよう!
だから……もっと速く走れ! 沢田綱吉!
全てを勝つ為のエネルギーに変えながら、ゴールまで残り50mという所で、俺はついに2人より前に出る事に成功した。
「うおおおおおっ!」
「くっ!」
「嘘だろ!」
後はゴールまで走り切るだけだ!
死ぬ気で走れ!
ゴールテープを切る、その瞬間まで!
「うおおおおおっ!」
(……死ぬ気で、1位を取る!)
……そして。
??パアン!
1人目のゴールを知らせる発砲音が鳴り響いた。
そして、審判が着順を発表する。
「1位、1年Dクラス! 2位、3年Aクラス! 3位、2年Aクラス!」
『わああああああっ!』
先頭3人がゴールすると、グラウンドは歓喜に包まれた。
俺は無事に1位を取る事が出来たようだ。
(はぁ、はぁ……流石にもう。何も残ってないか)
ゴールテープを切ったその瞬間、激スーパー死ぬ気モードも解けてしまっていた。
「やったあぁぁ♪」
「すげぇよ! すげぇよ沢田ぁ!」
「よっしゃああ!」
テントの方から皆の喜びの声が聞こえて来る。
俺も手を振って返
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