体育祭当日F 〜死ぬ気の結末〜
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しかし、ここで拒否したら心証が悪いだろう。そう思った俺は握手に応じる事にした。
「同じ組で先輩だからって遠慮しなくていい、俺達は最優秀生徒を巡るライバルだからな。全力で向かって来てくれてかまわないよ?」
「はい、そのつもりです」
「! ……いいねぇ、その闘志溢れる眼差し。俺は君の事が気に入ったよ沢田君。あ、君はリレーには出るのかい?」
「はい」
「順番は?」
「アンカーです」
「! それはなによりだ。最終競技の最後の勝負で俺達はぶつかれるわけだね。その時を楽しみにしているよ」
そう言うと、満足したのか南雲はDクラスのテントから出て行った。
「……桔梗」
「ん? なぁに?」
「南雲……先輩はどんな人だ?」
「先輩? ん〜、生徒会副会長で、サッカー部のエース。女子からも大人気を誇る二年生のトップって感じかな?」
「……そうか」
これが俺と南雲雅の出会いだった。
そして、ついに昼休みが終わり、体育祭の後半戦がスタートする。
?? 推薦競技@ 借り物競走 ??
午後のチャイムが鳴り響き、ついに体育祭の後半戦がスタートした。
後半戦一発目は借り物競走だ。
借り物競争は、各クラスから6人ずつ。クラス1人ずつが走ることになっており、学年毎に4人1組で6レース行われる。
Dクラスからは俺、須藤、池、桔梗、小野寺、前園が出場する。そして俺は第1レースに出る事になっている。ちなみに俺と同じ組には見知った人物はいなかった。
(まずは俺が先陣をきるんだ)
神経を集中させてスタート地点に着くと、審判から追加説明があった。
借り物の中には高い難易度のものもある。
難しい場合は引き直しを希望することも出来るが、引き直し前に30秒のインターバルが生じる。
ただし、高難易度の借り物は得られるポイントも多くなる。
……との事らしい。
説明が終わると、ついに第1レースが始まった。
??パアン!
スターターピストルの発砲音が鳴り響き、4名の選手が全員飛び出した。
借り物のくじが入れられた箱までは普通の徒競走だ。
1位で箱のある場所にたどり着いた俺は、箱に中に手を入れて紙を一枚取り出した。
俺の引いた借り物は……
『明るい髪色の可愛い子2名を連れてくる。
ただし、選んだ生徒が背負うなどして連れてくる事。
借り物役の2名に自力で歩かせ
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