体育祭当日E 〜新たな境地〜
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これでグラウンドに戻れる、仲間達と共に勝つ為に。
「沢田さん、成功したんですね」
「ああ、すまないユニ。君のおかげだ」
「そんな、沢田さんの力ですよ」
そう言うと、ユニは再び霧の匣を取り出して山村美紀に変装し直した。
「……私は先に行きます」
「ああ」
そして、ユニ……もとい山村はどこかに歩いて行った。
「……」
1人になった俺は少し体を動かして今の状態を確認する。
感覚的には、小言丸を飲んでの激スーパー死ぬ気モードよりも体がうまく使える気がする。
(これなら……いけそうだ)
学生証端末を取り出して時間を確認すると、昼休み終了まであと5分程度だった。
「よし、間に合ったな。グラウンドに戻るぞ!」
そして、俺はグラウンドへと向かったのだった。
?? グラウンド、Dクラステント ??
ツナがグラウンドに走り出した頃、Dクラスのテントでは仲間達が集まっていた。
「ツナ、間に合うよな……」
「当たり前よ。沢田君を信じなさい」
少し不安そうな須藤を、堀北が励ましている。
「ツっ君、何をしてるのかしら?」
「勝つ為に必要な事って、何だろうね」
「……何か精神統一らしいぞ」
軽井沢、平田、綾小路君はツナが何をしているのかを気にしていた。
綾小路の精神統一という言葉に軽井沢が反応した。
「精神統一って、それで何か変わるの?」
「……そうだな。沢田ってたまに雰囲気が変わる事があるんだよ」
「え? そう? 私見た事ないかも」
「僕も見た事ないな」
3人のその会話に堀北と須藤が加わって来た。
「綾小路君、それって私達を敬称なしで呼んでいた時の沢田君の事?」
「ああ、あの時の沢田は、いつもと雰囲気が違っていた。何となく頼もしいというか、迫力があるというか……」
「そうね……私もそう感じたわ。いつもよりも大人っぽいっていうか冷静というか……上手く説明できないけれど」
「俺を助けてくれた時も、なんとなくそんな感じがした気もすんなぁ」
綾小路達の話に、軽井沢は目を輝かせた。
「ええ! そんなツっ君見たことないわよ! 是非見てみたいわね!」
「多分見れるぞ。俺の予想が正しければ、おそらく沢田はその時と同じ雰囲気で帰ってくるはずだ」
「まじ!? 超楽しみなんだけど〜♪」
「あ! 皆、沢田君が戻
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