体育祭当日E 〜新たな境地〜
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リボーンのその言葉に、3人全員がツナを注視する。
見てみると、ツナの額から炎は消えているが、まだツナは目を閉じたままだった。
そのツナの様子に、リボーン以外の3人は少しの不安を覚えた。
「……成功したのか?」
「それにしては、まだ目を瞑っているねぇ」
「……あれが次の段階なんですか?」
リボーンに視線を移して、ひよりはそう問いかけた。
「ああ。死ぬ気の臨界点を見つけたのなら、次にやるのは臨界点とマイナスの状態の行き来だ」
『!』
マイナス状態という言葉に、またも3人の視線はリボーンに集まった。
「え? 今度はマイナスなんですか?」
「っていうか〜、マイナスってどんな状態?」
再びリボーンの説明が始まる。
「マイナス状態は死ぬ気の逆。強制的に生命力を引き下げる事で、通常状態よりも更に体内の死ぬ気の炎エネルギーが空っぽになった状態だ」
「死ぬ気の炎エネルギーが……空っぽ?」
「そうだ。ツナの使う零地点突破は、その状態を利用して敵の炎を中和・吸収したり、自らの炎を負のエネルギーで凍結させる事のできる技なんだ」
「ああ〜、あの技うざいよね〜♪」
未来での記憶を思い返しているのか、白蘭は楽しそうに笑った。
「そして今回ツナがやろうとしているのは、死ぬ気状態において生まれる膨大な死ぬ気の炎エネルギーを、臨界点を若干超えた状態で完全制御するという事。だが、本来一定量は炎として放出され続けるエネルギーまでも体内で制御しようとすれば、少し時間が経った時点で必ず溢れ出てしまう。だからツナはこう考えた。『エネルギーが爆発しそうになる前に容量を増やせばいいんだ』、とな」
「爆発する前に容量を増やすなんて……あ! もしかして、だからマイナス状態にも行き来しているんですか?」
何かに気づいたひよりに、リボーンはニヤリと笑った。
「ひよりは気づいたらしいな。そうだぞ、ツナは体内で死ぬ気の炎エネルギーを制御しつつ、溢れそうになったら瞬間的にマイナス状態になる事で、炎の漏洩を防ごうとしているんだ」
「なるほど……マイナス状態になれば、その分体内に空きが出来るから」
「そうだ。そうする事で臨界点を超えた状態でも激スーパー死ぬ気モードを維持する事ができるんだぞ」
納得したひよりだったが、その表情は不安気だ。
「……でもそれ、相当大変ですよね」
「まあな。死ぬ気の炎エネルギーの完全制御には相当精密なコントロールが必要とする分、普通の死ぬ気状態よりも気力の消費も
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