体育祭当日E 〜新たな境地〜
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に解決法を見つけたのさ」
「解決法? どうするんだ?」
「死ぬ気の炎が額から噴出しないように、体内で抑えるんだ」
簡単に言ってのけるリボーンに、γは眉を顰めた。
「……確かにそれができればいいんだろうけどよ、そんな事できるのかよ。だってハイパーモードでも通常の死ぬ気モードでも額に炎が灯ってるんだろ?」
「そうだな。その通りだぞ」
「じゃあどうするっていうんだ?」
「そんなの、体内で死ぬ気の炎エネルギーを完全制御するしかねぇだろ」
『!』
リボーンのその言葉に、γも白蘭もひよりも驚いた。
3人で最初に口を開いたのはひよりだ。
「……死ぬ気状態というのは、体内のリミッターが外されて、生体エネルギーが死ぬ気の炎エネルギーに変換されて全身を巡っている状態ですよね。体内で死ぬ気の炎エネルギーを止めておけないから、額からエネルギーが噴出して炎が灯るんじゃないんですか?」
とても的を得た質問だった。
「ひよりの言う通りだぞ。死ぬ気モードの際に額に灯る炎は、体内に留めておけないエネルギーが額から死ぬ気の炎として噴出したものだ。だから、普通は止めようと思っても止められるもんじゃねぇ」
「だったら、ツナ君はどうやって?」
ひよりに再度問われたリボーンは、ツナの事を指で差した。
「今、ツナがやってる事がその答えだ」
「……あの炎を明滅させている事が答えなんですか?」
首を傾げるひよりに、リボーンは頷いて話を続ける。
「そうだ。ツナは今、死ぬ気の臨界点を探っているんだぞ」
「死ぬ気の……臨界点?」
「ああ。ひよりは臨界点という言葉を知っているか?」
ひよりは少し考える素振りを見せると、リボーンの質問に答えた。
「確か……全ての物質に存在する、化学反応が急激に促進される温度のことですよね?」
「そうだ。簡単に言えば、物質の状態を維持できる限界だな」
「……よくわかんねぇな」
「ん〜、死ぬ気の臨界点なんて聞いた事もないなぁ」
臨界点の説明を受けてもピンときていない様子のγ。
一方で白蘭は理解はしているのだろう。
平行世界で得た膨大な知識が白蘭にはあるが、それでも死ぬ気の臨界点という言葉は聞いた事がなかった。
「当然だ。ツナが作った言葉だからな」
『え?』
ツナが作った……という部分に違和感を感じるが、そこを今つっこむ必要はない。
そう判断したひよりは詳しい説明をリボーンに求める事にした。
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