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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日D 〜2つのピース〜
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 それはもちろんだ。ユニなんて自分の命を捨てて俺達を現代に返そうとしてくれてたよね。

 ……結局白蘭を止めきれずに死なせてしまったけど。

 

「私は自分の命を犠牲にして、アルコバレーノを復活させようとしていました。それが私の運命で、世界の為だからと」

「……うん」

「でも、沢田さんはそんな事しなくていいと必死に止めようとしてくれました。一度白蘭に打ちのめされ、ハイパー死ぬ気モードが解けた後も、もう一度ハイパー死ぬ気モードになって私を助ける為に白蘭に立ち向かってくれました」

「うん……あっ!」

 

 ある事に気づいた俺に、ユニは優しく笑いかけた。

 

「思い出しました? 沢田さんはあの時に、一度自力で死ぬ気モードになっていたんですよ」

「そういえばそうだった……」

 

 すっかり忘れていたけど、確かに俺は一度自力で死ぬ気状態になっていた。

 

「思い出したところで考えましょう。あの時、もう一度立ち上がった時に沢田さんが考えていた事はなんですか?」

「……あの時は」

 

 あの時は、ただただ皆を白蘭から守りたかった。もちろんユニの事も助けたかった。白蘭の身勝手で、これ以上皆が傷つかないようにしたかった。

 

「……あの時は、白蘭から大切な皆を守りたかった。そして俺達を過去に返す為にユニを死なせたくなかった」

「はい、そうです。沢田さんは誰よりも仲間思いで優しい人。だから他人が傷つくのを見過ごせないんです」

 

 ここで、ユニが片手の指を一本立てた。

 

「もう一つ思い出して見ましょう。代理戦争で、沢田さんがバミューダを倒した時の事です」

「あの時は……死ぬ気の到達点に達した事で勝てたんだ」

「はい。そしてあの時、沢田さんはバミューダにこんな事を言っていましたよ。『自分の死ぬ気は希望から生まれる』……と」

「! ……希望?」

「そうです。私もそう思います。沢田さんは皆の大空でもあり、皆の希望でもあるんです。沢田さんが灯している希望の炎に、周りは希望を与えられてきた事でしょう。それは私達アルコバレーノもそうです。未来では白蘭に果敢に立ち向かうあなたに希望をもらい、代理戦争ではアルコバレーノを死ぬ気で救おうとしてくれたあなたに希望をもらいました」

「……ユニ」

 

 そして、ユニはニッコリと笑いながら話を続ける。

 

「私、リボーンおじさまから聞いた事があります」

「え、リボーンから? 何を?」

「本当の死ぬ気とは、迷わない事、悔いない事。そして自分を信じる事なんだって」

「!」

 

 本当の死ぬ気……

 

 
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