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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日D 〜2つのピース〜
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はずですよ」

「白蘭にγ。それとひよりか」

 

 現れたのは、今は商店街の八百屋のスタッフとして敷地内にいる白蘭とγ。そして、Cクラスの生徒にしてチェッカーフェイスの一人娘。椎名ひよりだった。

 

「君も綱吉君の観察かい?」

「まあな。お前達はどうしたんだ?」

「俺達はひより嬢に誘われて来たんだよ」

「そうなんです。夏休みに白蘭さんの占いで、二学期になったらツナ君が良いものを見せてくれるって言われてたんですけど、それはきっと今日なんじゃないかって思ったんです。だから沢田君の様子を遠巻きに見ているんですよ」

「ほお。なるほどな」

 

 それから、ひより達もリボーンの隣からツナの様子を見始める。

 

 しかし、見えるのは焦っているツナだけだ。

 

「……ツナ君、焦っているようですね」

「昼休みもうすぐ終わるし、お腹すいちゃったんじゃないかな♪」

「そんなわけないだろうが」

 

 3人の会話にリボーンは加わらず、ただじっとツナを見ている。

 

 その姿に何かを感じたのか、白蘭はリボーンに問いかけた。

 

「ねぇリボーン君。そんなに綱吉君はピンチなのかい?」

「……まあな。少しハラハラしてるところだ」

「だったら導いてやったら? 綱吉君は生徒だろう?」

 

 家庭教師として当然の事を言う白蘭だが、リボーンは首を横に振った。

 

「いや、これはツナに課した特別課題だ。課題中はもちろん、基本的に俺は何も指導はしねぇ。それはツナにも言ってある」

「え〜? でもこのままじゃ、綱吉君は悩み続ける事になるんじゃない?」

「……」

 

 白蘭の現実的な言葉にリボーンは言い返さない。

 別にツナの事を信じていないからじゃない。大丈夫だと確信しているからだ。

 

「……! 来たようだな」

「? 誰がですか?」

 

 ひよりの「誰?」という質問に、リボーンはニヤッと笑って返した。

 

「アルコバレーノのボスだぞ」

「! ユニさんですか」

 

 

 全員がツナの方に視線を向けると、ツナの背後に近寄る女の子の姿があった。

 その女の子は長い髪をポニーテールで結っている。

 

「あれがユニちゃん? 顔が全然違うね〜♪」

「あれは霧の匣による変装だ。この前姫に言われただろ!」

「あ〜! そういえばそうだったね♪」

 

 白蘭とγの言い合いが終わる頃、ユニ……もといAクラスの山村美紀はツナのすぐ後ろまで近づいていた。

 

 

 ?? ツナside ??

 


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