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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日D 〜2つのピース〜
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いように気がついたのだろうか。須藤君はバツが悪そうな顔になっている、

 

「これで俺も完全に孤立するだろうな。まぁいいけどな、元々1人だったし」

「……」

 

 

 強がってはいるが、本当は辛いのだろう。最近の須藤君は沢田君を始め池君達とよく一緒にいた。一度友達と過ごす学生生活を味わった以上、それを失うのは辛いはずだ。

 

(……須藤君、あなたは良くも悪くも素直なのよ。だから差し伸べられた手を掴む事ができる)

 

 私は今だに友達と呼べる人はいない。沢田君や綾小路君が友達なのかもしれないけれど、私にとっては友達というか仲間って感覚なのだ。

 

 でも……でもね須藤君。あなたが孤立する事なんて絶対にないわ。

 だって、あなたには親友がいるじゃない。

 

「須藤君、あなたは孤立なんてしないわ。それは断言できる」

「はぁ? 何でそんな事を言い切れんだよ」

「Dクラスには沢田君がいるもの」

「! ツナか……」

 

 須藤君にとっても、沢田君は特別な存在のはず。自分の事を認めてくれて、なおかつどこまでも対等に接してくれる人だもの。

 

「沢田君があなたを見限るとでも思っているの?」

「……ここまで醜態をさらしゃあ、見限るんじゃねぇか」

「だったら、どうしてあなたを説得しようとしたのよ」

「……」

「須藤君、さっき沢田君に言われた事を思い出すのよ。沢田君はあなたに何て言ったかしら?」

「……俺の力が必要だ、って言ってたな」

「それが答えよ。あなたは沢田君に必要とされている。私もあなたの力が必要だと思っているわ」

「堀北……」

 

 須藤君の気持ちが動いてるのだろうか。須藤君の目が優しくなって来た気がする。

 

「私、気づいたんだけど、須藤君と私はよく似ているわ。目標の為なら全力を尽くせるけど、周りの事を考えられない所がね」

「……そんな事はねぇよ。お前は全然すげぇよ」

「いいえ、私はすごくなんてないわ。自分では優秀だと思っていたけど、そんな事はなかったのよ。その事を今までの高校生活で痛感したわ」

 

 そう。私はこれまでに、何ひとつ満足な結果を残せていない。

 

「私がこの学校に入学したのは、兄さんに自分の成長を認めてもらう為だった。それは今も変わらない。でもそれは、私1人では成し遂げる事はできない。私はやり方をずっと間違えていたのよ。1人でじゃなく、仲間を持つことで初めてその頂への挑戦権を得る事が出来るんだと理解したわ」

「……」

 

 須藤君は、私の言葉を目を見開いて聞いてくれている。

 似ているからこそ、私が感
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