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体育祭当日D 〜2つのピース〜
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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ   作:コーラを愛する弁当屋さん

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体育祭当日D 〜2つのピース〜

 

 ?? 堀北鈴音side ??

 

「須藤君、あなたが私や沢田君の為に怒ってくれているのは嬉しい。でも。それはクラスの為にはならないのよ。1学期の事件を忘れたわけじゃないでしょう?」

「ああ覚えてるよ。でもよ、毒には毒を持って制さねぇといけねぇだろ?」

「そんな事はないわ。それ以外の方法だってあるはずよ」

「俺にはわかんねぇんだよ!」

「! ……須藤君」

 

 いきなり怒りが爆発したのか、須藤君は拳を握りしめながら叫んだ。

 

 そして、叫んだ事で気持ちがオープンになったのか、ポロポロと本音を吐露し始めた。

 

「俺は昔から、気にいらねぇ事は拳で何とかしてきたからよ。それ以外の方法なんてわかんねぇんだわ。それにずっと一匹狼でやってたしな」

「……でも、貴方はバスケの才能があるはずよ。スポーツをやっている以上、チームプレイはきちんと出来るのではないかしら?」

「残念、中学まではほとんど俺の1人プレーで勝って来てたんだよ」

「……そう」

 

 1人の突出した才能でチームを強くしてきたのね。そこにチームワークなどなくて、だから仲間と協力する経験がほとんどないと。

 

(……須藤君、あなたは私とよく似ているわね)

 

 私も1人で生きて来た人間だ。兄さんに認められたい。兄さんに追いつきたい。それが人生の目標であって、それ以外は不必要だと思っていた。

 

 念願の同じ高校に入学できたけど、私は全然兄さんに追いつけてはいなかった。むしろ埋まらない差を学校からまざまざと突きつけられた。

 

 お前は優秀ではない、兄に近づく権利もないと。

 

「……それなら、あなたはどうして体育祭でのリーダーを引き受けたの?」

 

 私の質問に、須藤君は頭を掻きながら答える。

 

「……体育祭は運動ができりゃあ、楽勝だと思ったんだよ。それと……注目を浴びて、尊敬っつーの? そういうものを集めてみたかったって気持ちがあったんだよ。今まで俺をバカにしてた連中を見返したかったし……」  

 

 

 気持ちを吐露した事で、自分の気持ちと実際の自分の行動を照らし合わせた時の違
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