体育祭当日B 〜パートナーと相棒〜
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心は動かないだろう。須藤君を説得するには……パートナーの力を借りる必要がある。
(よし。堀北さんを保健室に連れて行って、その後に須藤君の所に連れて行こう。そこで堀北さんとは別行動だ)
これからの方針を決めた俺は、テントに戻ってきた堀北さんに話しかけようとした。……が、そこでスピーカーから放送が流れ始めた。
『これより、1時間の休憩時間となります。生徒達は、1時間後までにテントに戻るようにお願いします。また、ここまでの途中結果における各組の点数と、最優秀生徒の候補者が3名いるので、その生徒を発表します。皆さん、電光掲示板にご注目下さいませ』
放送の言う通りに電光掲示板に目を向けると、表示されている内容が更新された。
現在の点数
赤組3,200点 白組3,400点
最優秀生徒候補者
3年Aクラス 堀北学
2年Aクラス 南雲雅
1年Dクラス 沢田綱吉
「おおっ! 沢田すげ〜な!」
「まじかよ! 最優秀生徒候補かよ!」
電光掲示板を見た池君と山内君が騒ぎ始める。
(よかった……最優秀生徒になれる可能性はまだ残ってたみたいだ)
正直少し心配だったからホッとした。
安心したところで、俺は早速行動に移った。
「堀北さん、保健室で怪我の具合を見てもらおうよ」
「……そうね。先生の診断を仰ぎたいわ」
「よし、じゃあほら。乗って?」
「は?」
堀北さんの前で背中を向けてしゃがみ込む。堀北さんはポカンした顔になっていた。
「あの、どうしておんぶしようとしてるの?」
「え? 歩くのもきついだろうなと思ってさ」
「それはそうだけれど……」
堀北さんは少し顔を赤らめている。……やっぱりおんぶは恥ずかしいか?
でも時間があんまりないから、移動に時間をかけていられない。だから悪いけど、堀北さんには我慢をお願いした。
「恥ずかしいかもだけど、なんとか耐えてくれないかな。Dクラスが勝つ為にも」
「! ……わかったわ」
Dクラスの為という言葉が背中を押したのか、堀北さんは恥ずかしそうに俺の背中に乗っかった。
「よっと!」
「……よ、よろしく///」
「まかせて、早速保健室に行こうか!」
そして、俺は堀北さんをおんぶしながら保健室へと向かった。
「……」
??ツナ達が保健室に向かう姿を、櫛田桔梗は冷たい目で見つ
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