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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日B 〜パートナーと相棒〜
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く、須藤君は俺達を押しのけてしまう。

 

「うるせぇんだよ!悪いのは龍園だろ! 反則ばっかりじゃねぇか!」

「確かにそうだけど、反則の証明は難しいんじゃないかな」

「実際に妨害を受けてる俺でも、証拠がないから学校側に証明は難しいよ !」 

「何言ってんだよツナ! お前だってムカついてるだろ!? ブチギレてぇだろ!?」

「むかついてるし、ブチギレたいよ! でもそんなことしたら相手の思う壺なんだって!」

 

 証拠なしで訴えたとしても勝ち目はない。その事も須藤君ならよく分かっているはずだ。もしもそんな状態で暴力を振るえば、100%須藤君の負けになる。

 

 しかし、これだけ言っても須藤君は止まらない。

 

「っていうかよ、この体育祭じゃ俺がリーダーだろ!? だったらお前らが従えよ! 一緒に龍園に詰め寄るんだよ!」

「確かに、この体育祭に限って言えば間違いなく君がリーダーだよ。でも周りを見てみて。今君がやろうとしてることに肯定的な人がいるかい?」  

 

 平田君にそう言われて、須藤君は周りを見渡した。

 

 皆怪訝な眼差しを須藤君に向けていて、その中には肯定的な目はほとんどないだろう。

 

 皆の視線の意味を理解したのか、須藤君はワナワナと震え始める。

 

「俺は、クラスのために必死になってんだぞ……」  

 

 その時、そんな須藤君に意見を述べる人が現れた。

 ……幸村君だ。

 

「クラスの為か。……本当にそうか? 今のお前は1学期と同じ失敗に自分から向かっているだけじゃないか? クラスの為を思うならもっと別のやり方があるだろう」

「昔の話をむしかえしてんじゃねぇ! あの時の恨みも込みで龍園のカスに報復すんだよ!」

「それはクラスの為にならないよ! 須藤くん、僕達は本当に君を頼りにしているんだ。だからこそ、もっと大局的に状況を見て考えて欲しい。そして沢田君と共にクラスを引っ張ってほしいんだ」

 

 幸村君の意見に平田君も賛同の意を示した。

 

「……うるせぇよ!」

「君ならできるよ、須藤君! だから……」

「うるせぇって言ってんだよ!」

「!」

 

 須藤君がいきなり拳を振り上げた事に反応し、俺は平田君を後ろに庇った。そして、迫り来る須藤君の拳を受け止める。

 

 ??ガッ!

 

「! ……何止めてんだよ、ツナ」

 

 自分のパンチが止められた事がショックなのか、須藤君は俺を睨みつける。

 

 拳を受けた音と須藤君の雄叫びのせいか、茶柱先生がテントの方にやってきた。

 

「……何事だ
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