体育祭当日B 〜パートナーと相棒〜
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ける「倒す」の定義は、相手のハチマキを奪う事を意味している。騎馬を倒してもその騎馬は失格になるが、この場合は点数を得る事はできない。
頑張れば400〜500点を得ることも不可能じゃないボーナス競技だ。
Dクラスの大将は平田君。その騎馬役に俺、須藤君、綾小路君のチームだ。先頭を須藤君、両翼を俺と綾小路君が担う。
「じゃあ作戦通りに行こう」
「ああ! 龍園のカスはデザートにとっておくか。まずは他のザコどもから消す!」
平田君の作戦とは、ポイントよりも生き残りを重視して、ハチマキを取るよりも須藤君のタックルで騎馬を崩していくというもの。
ハチマキを奪いに行くよりも、この方が安全だという事でこの作戦に決まった。
「よし! 行くぞお前ら! ……あ!?」
雄叫びを上げながら進撃しようとした矢先、俺達の騎馬の周りを4組の騎馬が囲んできた。
「何だよこれ! 狙い撃ちかよ!?」
「……どうする?」
「と、とにかく作戦通り、隙をついて一組だけでも崩そう! そうすれば逃げる隙ができるはずだよ!」
騎手である平田君の指示に従い、須藤君は囲んできた4組の騎馬を観察する。
「よし! あの騎馬なら崩せんだろ! 行くぞツナ、綾小路!」
「うん!」
4組の中で一番非力そうな組にタックルを仕掛ける須藤君。
「うらあぁっ!」
「ぐっ!」
見事に1組を崩し、そこから抜け出そうとした瞬間……黒くて大きな壁が立ちはだかった。
「WAIT.BOYS」
Cクラスのアルベルト君。そして近藤君と小宮君だ。3人の上には龍園君が鎮座している。
「くそ、龍園かよ!」
「おい猿。お前今逃げようとしたか? もしかして、アルベルトが怖いのか?」
「ああ!?」
明らかに挑発している龍園君と。まんまとそれに乗っかる須藤君。
まんま同じ状況で、1学期のあの事件を思い出してしまうよ。
「怖いわけねぇだろ!」
「ほう、ならタイマンでもしてみるか?」
「いいぜ? 俺達が瞬殺してやるよ! 堀北を怪我させた恨みだ!」
「証拠もないくせに、勝手に俺達のせいとか決めつけんなよ」
「うっせぇ!」
「おー、おー。やけに強気だな。いいぜ? 俺を倒すことが出来たら、お前達に土下座でも何でもしてやるよ」
「決まりだ! 今の言葉を忘れんなよ龍園!」
「待ってよ! そのやり方は良くないよ須藤君!」
「平田君の言う通りだよ! 落ち着くんだ!」
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