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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日B 〜パートナーと相棒〜
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 二人三脚は、ペアの片足を紐で繋いで一緒に走る競技だ。

 お互いの息をどれだけ合わせられるかが勝敗の鍵を握る。

 

「行くぞ寛治! おらあああっ!」

「うわああっ!」  

 

 最初のグループであるの須藤君と池君ペア。

 

 走り出してすぐに池から悲鳴が上がるが、それもそのはずだ。

 

 須藤君がやっているのは、池君を片手で抱え上げる様にして持ち上げ、そのまま力任せの爆走だ。

 

 ある意味、究極の二人三脚というべきか。ギリギリ二人三脚に見えるので、学校側からも注意はされないらしい。

 

(あのやり方……使えそうだな)

 

 午後にある男女混合二人三脚。須藤君のやり方がその時に役に立つのではないかと思った俺は、頭の片隅に今見た光景を残しておく事にした。

 

 俺の2つ前のグループが準備を始めたので、俺達も準備を開始する。

 

 俺のペアは綾小路君。同じグループを見る限り、龍園君やさっきのCクラスのやつらもいないようだ。

 

 片足に紐を結びながら、綾小路君が俺に話しかけてくれた。

 

「……沢田、落ち着いているか?」

「え?」

「堀北の件で怒りが溜まっているとは思うが、競技中は冷静にな。お前が怒りでペースを乱せば、それこそ龍園の思う壺だ」

 

 俺が怒りを我慢している事に気づいていたのか、綾小路君は俺にそう言ってくれた。

 

(やっぱり綾小路君は頼りになる。俺が暴走しないように気にかけてくれているんだ)

 

「ありがとう、綾小路君。おかげで冷静になれたよ」

「気にするな。俺はお前のサポートをするって決めている。だからこれはサポーターとして当然の行動だ。パートナーの堀北程には役に立てないけどな」

 

 ……サポーターかぁ。俺の中ではもう、綾小路君はサポーターとかそういう枠には収まらない存在なんだよな。

 

「綾小路君をサポーターにしてたらもったいないよ!」

「? 急にどうした?」

「俺の中の綾小路君はね、もっと大事な存在になってるんだ。堀北さんはパートナーだけど、綾小路君は〜そうだなぁ……相棒≠ゥな?」

 

 最初に仲間になってくれた堀北さんと綾小路君。俺にとっては特別な友達だ。だから堀北さんがパートナーなら、綾小路君もそれぐらいの存在になる。

 

 一緒にAクラスを目指す事を決めた堀北さんは『パートナー』

 

 隣に立って目の前の課題に挑んでくれる綾小路君は『相棒』

 

 そう呼ぶのが一番しっくりくると思った。

 

「……」

 

 俺の相棒発言を聞
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