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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日A 〜牙を向く悪意〜
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つ俺らと同じ陸上部で、1年の中でも優秀だって評判だからなぁ」

 

 どうやらこの2人と4位だった男子は陸上部だったらしい。

 道理で走るだけの区間でも引き離せないわけだ。

 

 最後の障害であるズタ袋も、追い上げはしたものの追い抜くまではいかなかった。 

 

 そして結局、俺は2位という結果に終わってしまった……

 

 

 競技が終わりテントに戻った俺に、綾小路君が話しかけてきた。

 

「……惜しかったな、沢田」

「網潜り中に足を掴まれちゃったよ」

「! 妨害があったのか?」

「うん。だから堀北さんも心配なんだ……」

 

 ??パアン!

 

 その時、ちょうど女子の障害物競走が始まったらしく、最初のグループである堀北さんが走り出す所だった。

 

 俺は自分の件もあり、少し緊張しながら堀北さんの試合を見始める。

 

 最初こそトップに躍り出た堀北さんだが、平均台に入る前くらいから時々後ろを気にする様な素振りを見せた。そして、堀北さんの後ろには女子が1人張り付いて走っている。

 

(……堀北さんも後ろから声をかけられているのか? じゃあ、あの女子もCクラス?)

 

 平均台を終えた後も、堀北さんは後ろを気にし続けている。

 

 俺と同じ様に縄潜りで足止めされるかと思ったが、網潜りは特に何事もなく堀北さんが1位で突破する。

 

 ただ、それでも後ろにはCクラスの女子が張り付いていて、このグループは2人の1位争いの場と化している。

 

(このまま……何もないといいんだけど)

 

 そんな俺の願いは、数秒後に脆くも崩れ去った。

 

『!』

 

 ズタ袋の後。最後の走るだけの区間で、堀北さんと堀北さんに迫っていた女子が絡まるようにして派手に転んでしまったのだ。

 

「堀北さんっ!」

 

 テント内から名前を呼んでも、競技中の彼女には届かない。

 俺は自分の考えの甘さを呪った。

 

(くそ! まさか怪我を覚悟で接触しにいったのか!? 自分も痛手を追うのに、そこまでするくらいCクラスにとっての龍園君の存在は絶大なのか!?)

 

 今の接触。普通だったら不運な事故だと思うだろう。だけど俺は、自分にも行われた妨害工作と堀北さんが後ろをチラチラと見ていた事から、間違いなく龍園君によっての指示だと思っている。

 

 そして転んだ2人だが、Cクラスの女子は怪我がひどいらしく棄権。堀北さんは試合続行で再び走り出した。

 

 しかし。捻挫でもしているのか満足に走る事はできず、結局最
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