体育祭当日@ 〜迫り来る悪意〜
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しい。
(佐倉さん、お疲れ様!)
その後、グラウンドの方に視線を戻すと、堀北さんがゴールする所だった。
「お〜っ! あぶねぇ〜!」
須藤君が吠えた。
堀北さんは1位でゴールできたらしい。
「でも2位の奴もすごかったな!」
「陸上部でもねぇのにな!」
「Cクラスって所がムカつくけどね!」
どうやら堀北さんはCクラスの誰かと接戦したらしい。
女子の100m走も終わり、戻って来た堀北さんに近づいて声をかける。
「白熱したみたいだね」
「ええ。思ったよりも伊吹さんが速かったから驚いたわ」
堀北さんと接戦したのは伊吹さんだったのか。
確かにあの子は運動神経良さそうだったもんな。
〜100m走、終了〜
全学年の100m走が終了すると、点数の集計が始まった。
現在の点数は……赤組2,011点、白組1,891点。
赤組が若干優勢のようだ。
まだまだ序盤だから、気を抜いてはいけないぞ!
?? 第2種目「ハードル走」 ??
2種目の競技はハードル走だ。
走りながらいくつかのハードルを跳び超えてゴールすればいいわけだけど、ハードルを倒したりハードルに接触した場合はタイムのペナルティが付けられる。
ハードルを倒した場合は0.5秒。ハードルに接触した場合は0.3秒がゴールしたタイムに加算されるらしい。
10mごとに置かれた10個のハードルを、着実に飛び越えながらいかに速くゴールできるかを競う競技だ。
この種目では須藤が最後の組、逆に俺が最初の組でスタートする事になっている。
「お前ら! 最下位取りやがったら、ビンタの刑だからな」
「お前は龍園かよ! どんな恐怖政治だ!」
テントの前方から皆にプレッシャーを掛ける須藤君。冗談だと思うけど、今その冗談は逆効果だ。
止めたいけど、俺は最初の組なのでもうグラウンドに出ないと行けない。ちなみに、もう1人は最初の組は博士だ。
「博士、行くよ?」
「せ、拙者は腹痛でござる! 欠席してもいいでござる?」
博士は脂汗をかいて震えている。でも本当に具合が悪いのではなく、ハードルを飛び越えるのが苦手だからだろう。
「博士、自分なりに頑張ればいいんだよ?」
「ううう〜、でも怖いでござる〜」
「無理はしなくていいから、その
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ