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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日@ 〜迫り来る悪意〜
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ほら、そろそろ次の競技が始まるよ! リーダーの君が不在だとクラスの士気も下がっちゃうよ」

 

 俺の説得が効いたのか、須藤君は舌打ちをしてから引き下がってくれた。

 

「……ちっ! わーったよ!」

 

 怒りは収まっていないのか、須藤君はドスドスと音を立てながら歩き始めた。

 

(せっかくいい感じにスタートが切れたのに……これではむしろマイナスになっちゃうぞ)

 

 そしてテントに戻った後、須藤君は並べられたパイプ椅子に乱暴に座った。

 

「あの野郎、マジで今度ぶっ飛ばしてやるぜ! 糞が!」

 

 行き場のない怒りを暴言と激しい貧乏ゆすりでごまかそうとする須藤君。

 

 そんな彼を見て、平田君が声をかけてきた。

 

「沢田君、須藤君はどうしたの?」

「高円寺君が今日も不参加でしょ? それに怒ってるんだよ」

「ああ、そういう事か……」

 

 平田君は悩ましげな顔で須藤君の背中を見つめた。

 

 イライラしている須藤君には近づけないのか、クラスの女子達は須藤君から距離を取っていく。暴力的な一面を知っているから当然っちゃ当然だ。怖いに決まってるもんな。

 

(……最初の掛け声が無駄になっちゃったな)

 

 テント内の殺伐とした様子を見ていてそう感じた。

 

 こうなってはしょうがない。どうにかして須藤君の機嫌を取るしかない。

 

 そう思っていた所、1年女子の最終組がスタート位置についた。

 

「……堀北見て落ち着くか」

 

 堀北さんを見て急に落ち着いた須藤君。

 ラッキーだけども、恋の力って恐ろしいなぁ。

 

 皆が堀北さんの走りに注目する中、後ろからゼェゼェ言う息遣いが聞こえてきた。

 振り返ってみると、息が苦しそうな佐倉さんが立っていた。

 

「さ、佐倉さん、頑張ったんだね」

「はぁ、はぁ……う、うん」  

 

 顔も少し赤い。きっと全力を尽くしたに違いない。

 

「さ、沢田君。見てくれてた?」

 

 目をキラキラさせながら俺を見上げる佐倉さん。

 なんというか破壊力が半端ない。女子ってずるいよね。

 

 でも俺は、残念ながらコテージに行ってたから、佐倉さんの頑張りを見ていなかった。しかし、見てないなんて言えないよなぁ。

 

「うん、頑張ってくれてありがとう! 次の出番までゆっくり休みなよ」

「! うん! えへへ……」

 

 佐倉さんがパイプ椅子に座って休み始めた後に綾小路君に聞いてみたら、佐倉さんは1人の女子に勝ったら
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